紐や縄もまた良く使う。
この近辺では古い家にはたいていシュロの木がある。この南国系の木は古民家にはいかにも不釣合いなのだが、幹の表面の繊維をとって縄にするために植えてある。
シュロ縄は水に強くとても丈夫だ。柵作りなど屋外の野良作業に欠かせない。けれども高いし自分で作るのも面倒なので、ついつい手軽なビニール製の紐を使ってしまう。ビニール製の紐は風化して1年もしないうちにぼろぼろになるので余り使いたくはないのだが・・・
昔はたいていの農家は藁で縄を作っていた。でも今ではもう作る人はほとんどいない。
縄・草鞋・俵・・・という藁の文化が失われるのは残念な事だ。
というわけで荒縄をつかうことはほとんどない。
紐縄類は農作業に限らずいつも脇役だ。唯一主役になるのは運動会の綱引きの時くらいか。
とにかく長いのでどうにも始末に悪い。絡まる、もつれる、ほどける~これが紐縄類の3大悪癖。
毎日少なくとも2度はこの悪癖に悩まされる。朝、山羊を繋ぐ時と、夕方ロープをほどいて小屋に入れるときだ。
朝繋ぐ時はロープがほどけないように厳重に木や留め金に留める。油断するとほどけて山羊が野菜を食べてしまうからだ。
昼間は山羊にロープが絡まってないか気が気ではない。夕方になるとロープをほどくのに悪戦苦闘する。
とにかく長いものは始末に悪い。ゾウが花粉症になったら大変だろうし(いったいどうやってマスクをするのだろう?)、キリンが風邪を引いたらマフラー代が大変だろう。
ヘビは自分で自分に絡まったりもつれたりしないのだろうか?
長い紐は必ず絡まりほどけばほどくほどますます絡みつく。
このように紐はいつも農的暮らしの裏社会できわめて陰険に生きているのだ。
そう、長いものとはお友達にはなりたくない。
長いものに巻かれて生きていくより、貧しくても田舎で気楽に暮らすほうがいい。
この近辺では古い家にはたいていシュロの木がある。この南国系の木は古民家にはいかにも不釣合いなのだが、幹の表面の繊維をとって縄にするために植えてある。
シュロ縄は水に強くとても丈夫だ。柵作りなど屋外の野良作業に欠かせない。けれども高いし自分で作るのも面倒なので、ついつい手軽なビニール製の紐を使ってしまう。ビニール製の紐は風化して1年もしないうちにぼろぼろになるので余り使いたくはないのだが・・・
昔はたいていの農家は藁で縄を作っていた。でも今ではもう作る人はほとんどいない。
縄・草鞋・俵・・・という藁の文化が失われるのは残念な事だ。
というわけで荒縄をつかうことはほとんどない。
紐縄類は農作業に限らずいつも脇役だ。唯一主役になるのは運動会の綱引きの時くらいか。
とにかく長いのでどうにも始末に悪い。絡まる、もつれる、ほどける~これが紐縄類の3大悪癖。
毎日少なくとも2度はこの悪癖に悩まされる。朝、山羊を繋ぐ時と、夕方ロープをほどいて小屋に入れるときだ。
朝繋ぐ時はロープがほどけないように厳重に木や留め金に留める。油断するとほどけて山羊が野菜を食べてしまうからだ。
昼間は山羊にロープが絡まってないか気が気ではない。夕方になるとロープをほどくのに悪戦苦闘する。
とにかく長いものは始末に悪い。ゾウが花粉症になったら大変だろうし(いったいどうやってマスクをするのだろう?)、キリンが風邪を引いたらマフラー代が大変だろう。
ヘビは自分で自分に絡まったりもつれたりしないのだろうか?
長い紐は必ず絡まりほどけばほどくほどますます絡みつく。
このように紐はいつも農的暮らしの裏社会できわめて陰険に生きているのだ。
そう、長いものとはお友達にはなりたくない。
長いものに巻かれて生きていくより、貧しくても田舎で気楽に暮らすほうがいい。