ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

農的暮らし七つ道具(4)はさみ

2005年04月05日 07時35分23秒 | 田舎暮らし
ハサミも良く使う。
紐などを切るときは普通のハサミ、果物を取ったり山羊の餌の木の枝葉を切るときに使う高取ハサミ、剪定などに使う剪定ハサミと両手ハサミ。

農的暮らしでは紐を使うことがとても多い。柵作りや袋を縛ったりする事が多いからだ。また縛った紐がなかなかほとけないときなども普通のハサミの出番だ。

ハサミは刃と刃のかみ合わせ部分が命だ。すうっと、吸い込まれるように、ぴったりとあってないといけない。ところが使っているうちにしだいにかみ合わせがゆるくなり刃の切れも悪くなる。それに錆びてきてうまくかみ合わない。ハサミの刃は研ぎにくいのでついついほったらかしにするからだ。
こうなると悲惨だ。あまりに切れないのでしかたなく片一方の刃をナイフ代わりに使ったりする。こうなるとはなはだ健康によろしくない。そのうち研ごうと思って他のハサミを使う。こうして道具は箱のは使わないハサミがごろごろしている。でもなかなか捨てる気にはならない。そう、そのうち研ごう、そのうち・・・

どうも、ハサミとは相性が悪いようだ。 高取ハサミはさらにいけない。美味そうな柿の実はいつもあと少しのところで届かない。脚立の上で、かかとを精いっぱい上げて、手を伸ばして、思いっきり背伸びして、高取ハサミを持ち上げても、あと少し、もう少し、のところで届かない!・・・実に悔しい。もしかしたら柿は美味くなると高い所に移動しているのかなとかんぐりたくもなる。 ~というわけで美味い柿はいつも烏が食べる事になる。きっとあの柿はほんとうはまずかったんだ、と、無理やり思い込む事にする。
柿は実に性格が悪い。 それでとうとう思い切ってノコギリ付きのさらに長くのびる高取ハサミを買ってしまった。さぞや烏が悔しがる事だろう・・・ と、思ってたら、さらに高い所にもっと美味い実がなってることに気付いた。これじゃまったくきりがない!それにあのノコギリがいけない。枝を切ろうとしても細い枝だとゆれて実に切りにくい。かかとを上げて背伸びして高取ハサミを片手で持ち上げて、枝を切ろうとすると、枝も一緒に動き出す。そう、単に枝をゆすっているだけなのだ。太い枝、これはさらにいけない。なかなか切れないので何度も何度も中断し、あきらめては気を取り直し、シジフォスも負けそうというくらいの繰り返しの作業の後やっと切り落とした時はもうくたくたになっている。
それに高取ハサミは切だけでなく、はさむという機能があるのでさらに始末が悪い。不思議と立派な柿ほどはさんでカゴまで移動する途中落果して割れたり傷がついたりするからだ。これは高くて届かない柿よりもさらに始末が悪い。自分のどじさかげんに、すっかり落ち込んでしまうからだ。
昔は果物をとるのに竹を使っっていた。竹の先を割って、楔を入れる。そこに柿の枝を絡ませて枝を折り柿をとるのだ。これは高取ハサミよりもよほど具合がいい。枝が先の割れた部分に上手く絡みつくし、高い所も力はいるけど長い竹を使えばいい。というわけで最近は竹を良く使う。とすると高取はさみっていったい?・・・

剪定はさみは良く使う。 ただ両手はさみはいけない。あれはどうやら木を剪定するよりも人間の手をはさむために作られたに違いない。いつも使うと2~3回は手をはさんでしまう。実に痛い。こんな危険物は使わないに限る。
普通の剪定はさみはなかなか使い勝手が良い。ゆびを入れるのでなく握って切るタイプのものを愛用している。でも毎日使っているので最近切れ味が悪くなって来た。そろそろ研ぐか道具箱送りとなるか決断しなければいけない。
コメント
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