イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

船底塗装

2020年05月07日 | Weblog
緊急事態宣言が延長されて、今週も週休4日になった。
そして今週は大潮の回りだ。通達が出て休日を入れなおしてデスクトップの潮時表を見てみると、7日、8日は大潮で風は強そうだが天気はいい。そのまま廊下に出てちからさんに電話を入れた。「あさってなんですが、船、上架してもらえませんか?」
ちからさんの業界も長い休みになり、今日は久々の出勤日で慌ただしいらしいのだが二つ返事で引き受けてくれた。ひとの都合を考えずに発作的に行動するバカなやつにでも優しい手をさしのべてくれる。申し訳ない・・。

午前6時頃にはスロープまで行っておこうとバイクを置いて母港までトボトボ歩いて移動。



この季節だと夜明けが早くて出港時には太陽が顔を出している。



午前6時すぎにはちからさんも港にやってきてくれて上架を開始。それまでは風は穏やかだったのだが、急に風が吹いてきた。上架するときは船台から伸びた鋼管に船を添わせながらウインチで引き上げてもらうのだが、風が強いと船を安定させるのが難しい。ちからさんは、「落ち着いて風を読みながら操船すれば簡単ですよ。」と言うのだが、それが素人には難しい。3回ほどトライしてやっと位置が決まりゆっくり船が上陸し始める。
今日もなんとか上架完了。

水温が低く推移しているのか、港の水質はすこぶる良くてカキはほとんど付着していない。高圧洗浄機で藻を吹き飛ばすだけでほぼ船底は綺麗になってしまい、午前7時半にはほぼ掃除は完了。



舵の周りを入念に掃除し、亜鉛を入れ替え、スクリューの塗装のためのプライマーを塗ってからペンキの刷毛を買いに港の近くのコーナンへ。発作的に上架を決めたのですべての準備ができなかったのだ。手袋も山菜採り用のものを流用だ。



午前9時の開店のはずがコロナ感染予防で開店時間が遅くなってまだ開店していない。これは困った。ダメ元で午前9時に開店するスーパーの横にある100均を訪ねたら幸運なことに開店していて事なきを得た。



それから一気に塗装を開始。スクリューの上塗りも終えてなんとかお昼前に終了。

 

気になるのは舵だ。
つい3ヶ月ほど前にも動かなくなってしまったのだが、台座も含めて腐食がものすごく酷くなってしまっている。ここ数年で一気に腐食が進んでしまった気がする。きっとこれが舵が動かなくなる要因になってしまっているのかもしれないがそれよりも、突然折れてしまったりしないのだろうかなどと心配になってしまうのだが大丈夫なのだろうか・・。




これは僕の塗装あるあるなのだが、手が汚れないように慎重に塗料を扱い、手袋も二重にして作業をしているのだが、結局最後には必ず手に塗料が付いてしまっている。



こういうのも性格がきっと出るのだろうなと、これからはもう、あきらめようと心に誓ったのである。

スロープの使用料を支払いに漁協の事務所を訪ねる。今年から和歌浦蛭子神社の中に移転している。この蛭子神社はかなり古いらしく一説では和歌浦東照宮や和歌浦天満宮よりも起源は古いらしい。
祠を鞘堂で覆うという、中尊寺のような凝った造りになっている。

 

調べてみると(といってもネットでググるだけなのだが)蛭子と書くエビス様はもとは「ヒルコ」と読み、蛭子神とはイザナギ命とイザナミ命が最初に産んだ神様だそうだ。それが恵比寿神と同一視され始めたのが室町時代ということだから、蛭子神を祀っているということは室町以前からこの地に鎮座していたのかもしれない。この神社は元旦と十日えびすくらいしか開いていなくてめったにお参りできなかったのだが、事務所が移転してほぼいつでもお参りできるようになるうだ。
これからはいつでもお参りできるというのはありがたいことなのだ。





コメント
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