イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

高野山は朝がいい。

2016年11月09日 | Weblog
魚釣りに行けない休日でも、なぜか早く目が覚めてしまう。歳なのだろうか?

今日も午前4時だ。
起きた勢いで高野山までひとっ走りしてきた。

奥の院の駐車場に到着したのは午前6時半すぎ。

駐車場には僕の車だけしか止まっていない。
奥の院へ向かう参道にも紅葉で有名な蛇腹道にも根本中堂にも金剛峯寺にも人がいない。
たまに見るのはカメラマンとヨーロッパ系の外国人だけだ。

   

奥の院にも人がまったく居なくて、薄暗い堂内は荘厳さを通り越している。壁面の空海の肖像画がものすごい迫力で迫ってくる。
この季節はものすごい人出で雑然としているが、霊場というところは本当はこうでなければならないのだろう。

気温は3℃と強風と相まって恐ろしく寒かったが、高野山は朝がいい。



いつも売り切れの和菓子も買うことができて、やっぱり高野山は朝がいい。

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「おさかな談義」読了

2016年11月09日 | 2016読書
三浦定之助 「おさかな談義」読了

出版は1995年だが書かれたのは昭和16年と18年の戦前ということだ。奥付に書かれている紹介によると、著者は潜水技師で漁場の調査などをやっていて魚に対する造詣が深い。となっている。戦前に書かれた著作が再度出版され、それも400ページを超えるものとなるとそれなりに有名な人なのかもしれないが、それ以上はネットを調べてもなにもわからなかった。
1種類ずつの魚について、漁法はもとより著者の思い入れみたいなものを平均14ページくらいの分量で書かれている。ある意味、大作だ。

戦前というか、明治、大正時代の話が多いので、網が藁や麻、釣り糸もテグスは当たり前で、綿、絹を使っている。船も帆掛け船に櫓掛けの船という今では隔世の感がある内容になっている。
そんな装備で朝鮮や樺太、ロシア領まで魚を獲りにいっていたというのも驚きだ。
昔の人は今の人より

どういう理由、どういう順番でそれぞれの魚種を取り上げたのかはわからないが、最後の魚はボラになっていた。
このブログにも何度か書いたが、僕もボラという魚には思い入れがある。
臭いとか不味いとか釣り人には嫌われて外道の筆頭のように扱われているが、小さい頃、この魚を釣っていなければぼくはこれほど魚釣りを好きにはなっていなかったと思う。
この魚を臭いと言って嫌う人は本当は魚のことを分かっていないか、本当にいい釣り場を知らないのだと思う。水がきれいな気持ちのいい釣り場で釣ったボラはものすごく美味しい。

その魚を一番最後に取り上げてくれていたというのがこの本を読んでいて一番うれしかったことだ。
コメント (2)
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