goo blog サービス終了のお知らせ 

イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

スパンカー修理完了

2011年11月22日 | Weblog
今日は朝からスパンカーの取り付けだ。
前の休みに持ち込んだ柱はサイズ通りに削られていて、各パーツを組み込んでいざ港へ移動。
今日も叔父さんの仕事の都合も省みずトラックを駆って出馬を願ってしまった。
無事取り付けたと思ったら、柱を斜めに降ろすための滑車のを上下逆に取り付けてしまっているのに気づいた。工場でこの滑車をはずした記憶はないのだがなぜか逆になってしまっている???。一番天ははるか5メートル。お手伝いいただいた方々はすでに帰ってしまっている。
一人で柱を取り外すのは不可能なわけで、まずは叔父さんの家にとって帰って脚立を借りてきた。船の上で脚立に乗るというのは相当危険な行為だが仕方がない。オーニングの支柱に脚立をくくりつけて登ってみたがまったく手が届かない。う~ん残念。
仕方がないので再び他力本願で渡船屋さんの事務所に駆け込んでもう一度柱を取り外したいので手伝ってはくれないだろうかとお願いしたら、「そんなことせんでも、船の前と後ろをひっくり返して艫を岸壁につけて作業したらええやん!!」とのお言葉。
「そんなことできんの???」と聞いてみたら、「簡単やで。」といわれたものの、全長9メートルはあろうかという船をロープ1本で動かせるような能力はかけらも持ち合わせていない。ここはひとこと、「やって。」とすがってしまった。
う~ん。たしかに船の専門家、いとも簡単に船の位置を入れ替えてしまった。滑車の入れ替えもすぐに終わって作業はすべて終了。これまた船頭さんはあっと言う間に船をもとの位置に戻してしまった。
すんなりとは事は運ばないものだ。なんともブログネタ的な半日であった。

この柱は2本のボルトでベースに取り付けられているのだが、穴の位置が少しでもずれているとボルトが入らない。どうやって当たりをつけてくれたのかはわからないが、寸分違わず穴は開けられていた。船の位置を入れ換えてくれた渡船屋さんの船頭さんといい、生活の糧を稼ぐために培った人々の技術というには敬服する。
そう思うとサラリーマンなどと言いうものは、いざ会社から放り出されたらアスファルトの上のミミズのようなものだと情けなくなってしまった。

僕は一応、釣り船のオーナーではあるのだが、いざというときには何もできない。なんとも恥ずかしい限りだ。
この柱を作ってくれた人は今年80歳だそうだ。15年後にはまた柱は腐って取り換えなければならなくなるはずだ。そのときにはさすがにこのおじさんもこの世にはいないだろう。そのときには誰に頼めばいいのだろうと杞憂にも似た思いに駆られるのであった。


今日は無風、快晴。修理がなければ絶好の釣り日和だ。
ざんねん、残念と思いながら帆柱のロープをまとめていた。