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イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「小説家の開高さん」読了

2010年12月01日 | Weblog
渡辺裕一 「小説家の開高さん」読了
去年発売になったときにタイトルに師の名前が入っているので気になって見てみたが、師にまつわることはそれほど記載されていなかったので買わなかった。最近古本屋で見つけたものだから、買ってみたが、かなり面白い本だ。
著者の職業はコピーライターで、若い頃にはヒッピーのような生活をしながら世界中を放浪していたらしい。サントリービールのペンギンが歌うコマーシャルやシュワルツネッガーがヤカンをもってカップヌードルを食べるコマーシャルを作ったと略歴に書いてあった。

中身は、その放浪中や仕事を持ってから出合った人々を題材にした、本当ともフィクションともよくわからないがよくできた短編が10編だ。
本のタイトルにもなってる師との話はテレビ取材で一緒に訪れたスコットランドでの体験を綴っている。この番組はず~っと昔にベータで録画したビデオを結構な値段を払ってDVDに変換していたので、改めて見てみると本当にこの人の名前のクレジットが出ていたのでこれは本当の話のようだ。
すべての短編に出てくる人物は主人公である「ぼく」を含めてなんともうらやましい生き方をしている、自由奔放で、かつ胸を張って生きている。本当にこんな人がいたのかどうかはわからないが、僕もこんな人たちのように自由に、無頼に生きてみたいと思うが、それには心臓に生えている毛の本数と脳細胞の数があまりにも少なすぎるようだ。

著者は師との出会いとそのときの感動をあとがきで熱く書いている。その思いがこのタイトルになったようだが、よくぞこのタイトルをつけてくれたものだ。そうでなければまず僕はこの本を手に取ることはなかったと思う。

僕もどこかへ行きたいな~。