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イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2020年11月13日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:中潮 4:35満潮 10:36干潮
潮流:5:25 上り2.4ノット最強 8:55転流 11:46 下り2.4ノット最強
釣果:カスゴ3匹 チャリコ2匹 カワハギ1匹 サゴシ1匹

ここ数日ぐっと寒くなったと思ったが、今朝の気温は体感的にはかなり暖かい。実際、11℃あったそうだ。昨日は6.8℃ということなのでやはりかなり暖かい。
そのせいもあって、今朝はすこぶる穏やかな天気だ。潮の回りはあまりよくないが、絶好の釣り日和としておこう。



少し早く港を出てまずは保険のサゴシを狙ってみた。
紀ノ川河口から仕掛けを流すとすぐにアタリがあった。これでおかずは確保できた。アタリがあった場所に戻って仕掛けを流しなおすとまだ釣れる感じはするのだが、ここでもたもたしていると潮が止まってしまう。うしろを振り返らずに加太へ針路をとる。「三体」に登場する、それしか選択肢がなく外宇宙へ無限の旅に向かう戦艦のようだ・・。

すでに潮は緩み始めているのでできるだけナカトに近い場所を目指す。先週はハマチが爆釣だということだったが、今日はまったく船影が見えない。なんなくナカトシタへ入れたのはいいのだが、まったくアタリがない。少し地の島よりに移動してみると魚探には反応があるがアタリがない。仕掛けの幹糸にはびっちりとスラッジが付着しておりあまりい感じがしない。これが原因だろうか。
ほかの船は釣れているのかどうかわからないが、穏やかだが低く垂れこめた雲間に小雨が降る中、海面に浮かんでいる船の姿はかんだか活気がなさそうに見える。



8時過ぎまでやってみるが潮が止まるまでに今日もカワハギをやりたい。そのまま帝国軍軍港前に移動して仕掛けを下す。



今日は少し深いところを狙ってみたが、これがよかったのかどうかはわからないがすぐにアタリがあった。この引きは間違いなくカワハギだが、ハリスを食いちぎられてしまった。
続いてまたアタリ。今度はきちんと取れた。それほどの大型ではないが十分刺身にできる。
その後もアタリは続くが鉤に乗らない。あとから考えると、もっと食い込むのを待たねばならなかったのかもしれない。このタイミングが難しいのだ。
300円のエサはあっという間になくなり、時間が余ってしまった。当初の予定ではカワハギ釣りをして納竿しようと思っていたのにこの時点で午前9時だ。
潮はすでに下り始めているのでせっかくだから非武装ポイントを目指して転進した。



このポイントにはけっこうな数の船が集まっている。魚探にも反応がある。
まず上がってきたのは小さいカスゴだ。お正月のにらみ鯛サイズなので取っておく。
その後に小鯵。これは家に帰って捌いてみると小鯵らしからぬ脂の入りようであった。
なんだか底の方にはこんな魚が集まっているらしく、その後は小鯖が釣れた。
そして今日もメジロらしき大物が掛かった。今日のさかなは一気に走らずにじわじわ行く。これなら取れるのではないかとじっくり引き寄せてきて仕掛けまで手が掛かったときにグッと潜られ今日も枝素を切られてしまった。
高仕掛けでクッションゴムを使うかどうかという議論があるが、ぼくは磯釣りでもクッションゴムは嫌いだったので船の釣りにも使わない。しかし、今日のように仕掛けに手をかけてから切られてしまうとクッションゴムを使うかどうかの以前の問題だ。
上手な人はこんな時もうまく魚をいなして取り込むことができるのだろうか。
一度は取り込んでみたいものだ。
その後、もう少しましなサイズのカスゴを釣って午前11時。潮が緩み始める時刻を待てばまたアタリが出てきそうな予感がしたがいつものとおり、昼ご飯を家で食べるという主義のとおりそのまま終了とした。



紀ノ川河口釣行

2020年11月09日 | 2020釣り
場所:紀ノ川河口
条件:小潮 6:17干潮
釣果:サゴシ2匹、ハマチ1匹

今日は冬型の気圧配置ということで北風が強いらしい。潮も小さいので無理に加太まで行く必要もなかろうと、紀ノ川河口で復活してきたというタチウオを狙ってみようと考えた。
もう、冬型の気圧配置という言葉が普通に聞かれる季節になってしまった。



時だけがどんどん過ぎていくという感じだ。

午前5時過ぎに港に到着して準備をしているとタチウオ名人も港にやってきた。おお、これはやっぱり釣れているのに違いないと希望を与えられる。



ひと足早く出港してキリンのクレーンの前から仕掛けを流し始めるとすぐにアタリがあった。鉤には乗らなかったが、やっぱり魚はいるようだ。風と波を気にしながら少しずつ沖へ向かう。まだ暗いうちにまたアタリがあった。タチウオが釣れたことは釣れたが、かなり小さい。ベルトサイズ以下だ。幸い口元に鉤がかかっていたのでリリース。
それからはアタリなし。だんだん明るくなってきたのでもう期待はできない。
しかし今年はタチウオに恵まれない。釣れていないことはないようだが、タイミングを逸してばかりだ。沖の方でもかなり釣れているらしく、今日の潮で天気が穏やかなら洲本まで行っちゃおうかというところだが、天気がいまいちでおまけにエサもストックしていないというのではまったく仕方がない。まあ、エサをストックしていないという段階ですでにあかんというところではあるのだが・・。。
チャンスの神様は前髪しかないという。常に準備をしていない釣り師にチャンスが回ってくることはないということか・・。

これからどうしよう・・。そのまま港に帰ってひさしぶりに「わかやま〇しぇ」に行ってみるか、もう少し沖に出てサゴシを狙ってみるか。夜明け前はかなり風が吹いていて雲も低く垂れこめていたが少しずつ西の空は明るく開けてきて風も治まってきたようだ。住金(いまは日本製鉄だが)の護岸に近づけばもっと風をしのぎやすくなるだろうと考えて釣りを続行することに決めた。



流し始めて間もなくアタリが出た。今日もサゴシが釣れた。僕のほかにも船外機の船が1艘と、タチウオ名人も戦線に加わってきた。やっぱり釣れているんだ。
少しやる気も出てきてアタリがあった辺りをうろうろしてみる。
次に来たのは型は大したことがないがハマチだ。そして次はそこそこ型がいいサゴシがきた。クラッチを切って魚を回収するのだが、風の流れを計算に入れていなかったもので仕掛けを梶棒に巻いてしまった。魚を落とすのも残念だが、タコベイトのヘッドを落とすのはもっと残念だ。これ、意外なほど値段が高い。
腕を思い切り伸ばして魚を回収してからボートフックでタコベイトを引っ掛け、巻き付いているところを全部切ってしまってすべてを回収してことなきを得た。
その後はアタリも無くなり、午前7時半を待たずに終了。

叔父さんの家にサゴシを届けると、「あんぽ柿作ったから持っていくか?」と叔父さんから。今年は渋柿がいっぱいできたらしく、ぷよぷよの柔らかそうなあんぽ柿が出来上がっていた。これ、ウイスキーと一緒に食べるとすごく美味しい。お前も作ってみるかと大きな実を6個もらった。



早速昼間から新しいボトルの封を切って賞味してみた。



家に帰って早速仕込み。といっても皮をむいて干すだけだが・・。


さて、うまくできるだろうか。

もうひとつのお楽しみの獅子ゆずの実りはもう少し先だ。
去年は1個しか実っていなかったが、今年は2個実っている。これ、叔父さんは普通のゆずだと思って接ぎ木をしたそうだができたのを見てびっくりして切ってしまおうとしたのを、僕が加工して食べるからといって残してもらっているので実ったゆずは全部ぼくのものになる。ちからさんに美味しいピールの作り方を教えてもらってからはもっぱらそれを作っているが今年はたくさん作れそうだ。



秋は過ぎ去っていくが寒くなればそれはそれで楽しみが待っている。

水軒沖釣行

2020年11月06日 | 2020釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 3:03干潮 9:58満潮
釣果:サゴシ 3匹

数日前から加太ではハマチが爆釣しているそうだ。天気も穏やかで潮もいいが、今日は小船のローテーションの日でもあり、午前中にひとつやっておかなければならないこともあるのでシーズンにはまだ2週間ほど早いがコウイカの調査に出てみた。

今日の和歌山市の最低気温は10.2度。けっこう寒くなってきた。今日からは手袋をして港へ向かう。

そして、コウイカの前にひとつ試してみたいこともある。同じ港に係留しているTさんからの情報では、紀ノ川河口ではサゴシやハマチが釣れているらしいのだ。

夜明け少し前に港に行くと、タチウオ名人が船を出している。
今年のシーズンは終わってしまったと思ったがどうなんだろうか・・ちょっと気になるが今日は仕掛けを持ってきていない。

それにしてもきょうは空が赤い。



青岸の灯台を過ぎる頃に名人と遭遇。ほかにも3艘それらしき船が出ていたのでやっぱりタチウオが復活しているのだろうか。それを横目に僕は釣り公園に向かって針路をとる。
一番南のテトラ帯の前から仕掛けを流す。アタリは間もなく出た。確かにサゴシが釣れた。
Tさんの情報は確かだ。
釣り公園の護岸に添って進むがアタリはない。あまり沖にまで行くとコウイカのポイントから離れてしまうので途中で引き返し、最初のアタリが出たところ付近にくるとまたアタリがあった。今度は少し型もいい。2匹取れれば叔父さんの家に持っていける。朝食代わりのパンをほおばりながら魚が釣れてしまうのだから、魚には申し訳ない。そのまま仕掛けを流しながらコウイカのポイントへ移動中にも1匹。

今日使った仕掛けは、以前グァム島に旅行した時にお土産に買ってきたものを使った。13年の時を経てやっと日の目を見た。ゴムの劣化はあまりしていないようでちゃんと釣れてしまった。これも多分元は日本製(エギなんかもハヤブサのものがたくさん売られていた。)なのだろうから、やはり日本製はできがいいということだろうか。

いつものポイントに入ろうとしたとき、西脇漁港のバッチ網船がやってきたので新々波止の沖からスタート。シラスはいないのか、すぐに針路を変えたのでいつものポイントに移動。今年はいちばん端の防波堤の嵩上げ工事が続いているので影響はどうだろうか・・。(今日は朝が早いので工事の船は来ていなかった。)
そのためかどうかはわからないがアタリはない。一度だけイカではなく魚が乗っただけだ。
それでもいちばんいいはずだと思うポイントを行ったり来たりしていた。

低く雲が垂れ込めた感じとか、体に感じる気温の感じはイカが釣れてもおかしくないのだが、まったくアタリがない。



そしてやっとアタリがあったのは午前8時を過ぎたころだ。もう諦めて帰ろうとしているときだった。そして型も大きい。いつものルアーロッドがひん曲がっている。イカの姿を確認してデッキに置いているゴミ箱の中に放り込もうとしたとき、盛大に墨を吐かれ、一瞬ひるんだか、その拍子にイカは海へ帰っていった・・。



今シーズン最初の獲物を目の前で逃してしまった・・。残念。
イカがいることがわかったので30分延長してみたが、その後は、アタリらしきものがあるけれども鉤には乗らず今日は終了。
前回の白浜といい、今回といい、帰ろうと思うとそれを引き留めるかのように獲物がやってくる。それも思わせぶりに食べられない大きさとか、目の前で逃げていくとか・・。
べつに釣れなかったとしても天に唾を吐こうなんて思っていないのだからすっきり帰らせてほしいものだ。

今日の円卓会議ではタチウオの情報を得ることができた。ひとりだけ船を持っているメンバーがいて、そのひとの話では、ここ数日、またタチウオが釣れていたそうだ。昨日は30本釣ったとのこと。型もそこそこよかったそうだ。タチウオ名人が出ていたのもうなずける。
僕もタチウオの仕掛けも持って行っておけばと悔やんだがそれはあとの祭りだ。


家に帰って、釣具屋さんに磯釣りで使うリールを修理に出してきた。これが今日の午前中にやっておきたかったことだ。
磯釣り用のリールとして紀州釣り用とフカセ釣り用の二つのリールを持っているのだが、両方ともローターのストッパーが利かなくなっていた。いつもではないが、肝心な時に逆転してしまうのだ。春には50センチを超える年なしを釣ったが、よくこんな状態のリールで釣りあげたものだと我ながら感心する。修理に出そうかと思っていたが、ネットで調べてみると原因がわかった。ネットの情報はすごい。こんなことも調べることができる。
原因は、ロックの部分に油が侵入しているからだそうだ。要は、注油のし過ぎということらしい。長持ちさせたいからとまめに注油をしてきたが、それが逆効果になっていたようだ。
パーツクリーナーで油分を落としてやるとたしかにロックの利き具合がよくなったように思う。(実戦での検証は来年だが。)



それに気をよくして、フカセ釣り用のリールも同じだろうと思い、分解してみた。ロック機構は同じような感じだったので、パーツクリーナーで洗浄してみたが、そうはうまくはいかない。そもそも、レバーブレーキでロックと解除をするようになっているのだが、そこがおかしい。よく見ると、ロック用のピンにテンションをかけているトーションばねが折れているようだ。
これなら部品があれば直せると思い、釣具屋に注文しに行ったけれども、リールが古すぎて部品は取り寄せできないと言われてしまった。
ダメもとでメーカーに出すことはできるということだったので、今日、持って行ったというわけだ。
マルニシ釣り具の本店の店長さんはフカセ釣りの名人で、年間70回は釣りに行っているそうだ。店長さん曰く、85%の確率で修理不能で戻って来ますとのこと。15%に祈るしかない。
しかし、このリール、買った当時はシマノのほぼ最高級モデルで、たしか7万円ほどしたと思う。それが小さなバネひとつで使えなくなるとは悲しい。なるべく傷をつけないようにと丁寧に扱ってきたのでそれほど大きな傷もついていない。(傷がつくほどたくさんも釣っていないというのが本当のところのきれいな原因ではあるのだが・・)



今では年に1回行くか行かないかで、おまけにこれからの人生を考えると総回数で5回も行かないのではないかと思うと新しいリールを買うほどでもない。

もし、修理不能で帰ってきたときの対処法としては3つ。
①このリールは放棄して紀州釣り用のリールで代用する。
②泉佐野市に有名な修理専門ショップがあるらしく、そこに持っていく。ここは大概の修理はやってくれるそうだ。(なくなった部品まで製作してくれるかどうかはわからないが。)
③自分でバネを作ってみる。

多分、③の方法を試してみるんだろうなと思う。そして失敗して①に戻るという感じだろうか。帰りにコーナンを覗いてみると、壊れたバネに近いような太さのピアノ線が売られていた。あれでなんとかならないだろうか・・。
フカセ釣りといっても絶対にレバーブレーキのついたリールが必要という訳でもない。エド山口はいつも普通のリールを使っているのでやっぱり①だな。
②の選択肢は、どれだけの費用が必要かということがよくわからない。とにかく、あと5回釣りに行って終わりだからそれほどのコストはかけたくない。
なんとかあと5回しのぎたい・・。

加太沖釣行

2020年11月01日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:大潮 6:37満潮
潮流:3:46転流 7:23上り2.8ノット最強 11:03転流
釣果:ハマチ 4匹 真鯛2匹 カワハギ 3匹

大きいほうの船に乗るのも約2週間ぶりだ。釣りに行き続けると疲れるしお金も使うが、行かなければそれはそれで寂しい。
今日はすこぶる良い天気だ。潮も悪くない。今年の10月は満月が2回ある珍しい月であったそうだ。その月の2回目の満月のことをブルームーンと呼ぶそうだが、すでに11月に入っているのでこの月は厳密にはブルームーンではないけれども、今日の好天気を予想するかのようにくっきりと西の空に浮かんでいる。



今日の計画は、午前9時ごろまで高仕掛けをやってみてその後、潮が止まるまで初めて試すカワハギの仕掛けを使ってみようと思っている。
この仕掛け、隣の船のN氏から教えてもらった天秤仕掛けだ。だいぶん前から、加太ではキス針を使った天秤仕掛けでカワハギを釣るということは知っていたが、どんな釣り方をするのかということを知らなかった。なので今まではオーソドックスなアサリのむき身を使った胴突き仕掛けを使っていたが、この天秤仕掛けは大きいカワハギしか釣れないという恐るべき仕掛けらしい。

まずは、四国ポイントでマアジのサビキを試してみた。いつもなら必ず西脇からやってくる漁船がアジを釣っているのだが、今日は日曜日のためか、誰もいない。とりあえず仕掛けを下してみるがすぐにやめてしまった。最初の1匹をいまだに釣っていないせいか、どうも釣れる気がしないし、そこから見えるテッパンポイントにはたくさんの船が出ている。それを見ていると、遅れをとるわけにはいかないと焦ってくる。



同盟軍が相当出ていることをチャンスとみて少し奥まで入ってみたが、まだ潮が速いようで仕掛けがうまく立たない。もう少し流れの緩いところを探して南へ戻る。そこで間もなくアタリが出た。そこそこのハマチだ。取りあえずボウズがなくなったのでホッとする。

その後、今日はバラシの連続となった。魚の活性はいいのか、鉤には乗る。しかし、鉤が曲がってしまったり、途中で鉤外れしたりハリスを切られたりでこの時点で7匹掛けて取ったのは2匹だけという状況だ。
刺さりはいいけどすぐに折れたり曲がったりする鉤の仕掛けを使っていたのだがこれが裏目に出たようだ。せっかく作ったのだからともったいないと思ったのがよくなかった。



道糸をすべて巻き込んで仕掛けにまで手がかかった後にバラしてしまうと喪失感がより大きくなる。

少しずつ潮が緩んできたので一気にナカトまで移動。普通なら帝国軍にすぐにロックオンされてしまう場所だが、今日はここも同盟軍に占拠されてしまっているので帝国軍を気にせずに侵入できる。



しかし、ここでもバラしてばかりだ。到着して最初のひと下しめでアタリがあった。巻き上げている途中で喰いあげるような珍しいアタリだ。そしてかなり大きい。間違いなくメジロクラスだ。この時点で仕掛けを丈夫な鉤のついたものに変えていたので鉤が曲がる心配はないが、強烈な走りで道糸が出ていくばかりだ。すでに水深以上に糸が出て行ってしまっているのでこれ以上出すと根ずれしてしまいそうだ。スプールを指で押さえて竿の曲がりだけで耐えていたが残念ながらハリスを切られてしまった。5号のハリスを使っていたのでまずは切られることがないと思っていたが魚の方が大きかったようだ。鉤を付け替えて仕掛けを落とすとまた同じようなアタり方で一気に道糸が走った。今度も同じような形でハリスが飛んでしまった。

この大きさだと僕の仕掛けでは歯が立たないと思い、これで高仕掛けを終えてカワハギ釣りに切り替えようと移動を開始した。しかし、ナカトから少し下ったところで魚探に大きな反応が出ていた。これは釣れるのではないかと急遽高仕掛けをセットしなおして下してゆくとやはりアタリが出た。これもよく引く。チャリコとハマチが2匹掛かっていた。チャリコとハマチ1匹を取り込んで、3匹目に取り込もうとしたときにまたもや失敗。タモが深く入らずにハマチの頭を叩いてしまってバラしてしまった・・。
なんという失態だ。釣り座から離れて波よけ板の上から救おうと無精したことが原因だから自分を責めなくてはならない。
この時点で午前9時を少し過ぎていたので早くカワハギを釣らなくては潮が止まってしまう。
かねてから目をつけていたポイントへ移動して仕掛けを下す。この仕掛け、2本鉤にそれぞれ青イソメを1匹掛けにしてアタリを待つというのだが、エサ取り名人に青イソメをまるまる付けるとは想像もできなかった。

アタリはすぐに出た。そして、アタリが出たら、ずっと我慢してカワハギの口に鉤が入るころ合いを待って合わせを入れるというのがセオリーなのだそうだが、すぐに鉤掛かりした感じがした。合わせを入れると相当な引きだ。カワハギってこんなに引いたのかしらとやり取りをしていると、上がってきたのはハマチだった。なんとこんなものまで釣れるのだ。
そしてじきにアタリがあって、こんどもものすごく引く。カワハギってこんなに引いたのかしらと思いながらやりとりをしていると、今度は真鯛だ。高仕掛けでも釣れなかったのでラッキーなのだが、僕はこの時点ではカワハギを釣りたいと思っていたのでなんだか複雑な心境だ。
そしてまたアタリ。こんどもえらく引く。もう、カワハギとは思わない。これもきっと真鯛だ。それも大きい。50センチは優に超えている。やっぱり複雑な心境だ。



それまでにも小さなアタリがあって、エサだけ取られるようなことがあったので、おそらくはカワハギもいるのだろうと思い粘っていると、こんどはそれほど引くわけでもない魚が掛かった。ちょうどカワハギっぽいくらいの引きの強さだ。そして上がってきたのは待望のカワハギだ。うわさどおり大きい。そして肝はパンパンに膨らんでいる。今夜の肝和えが楽しみだ。
その後、すぐにアタリがあってまたカワハギが釣れた。調子が出てきた。そして3匹目。この時点で残りのエサは1匹になってしまった。
今日初めての釣りをした感じでは、錘が底をこすっている感触とアタリの区別がつきにくい。風と潮が緩いときはいいが、どちらかが速くなってくるとアタリがわからなくなる。これには慣れが必要だと思う。

しかし、型が大きいのがうれしい。胴突き仕掛けだと大きいのは半分くらいの数しかないし、それよりもイソベラの猛攻のなかからやっと数匹カワハギを釣るというストレスがないのがうれしい。
1匹は叔父さんの家に持って行って2匹を持ちかえって薄造りにしたのだが、ちょっと贅沢に厚めに切ってもかなりの分量を皿に並べることができた。なにより、中骨を毛抜きで抜かなくても片身を半分にして引いても十分な大きさの身を取ることができる。もちろん肝も巨大だ。

今日は自販機の400円のエサを買ってきたのだが、1匹まるまる使うので消耗が激しい。2時間足らずでほぼ使い切った勘定になる。



まあ、この釣りは潮の変わり目くらいの時間にやるというのがいいようなのでこのくらいのエサの量で何匹かのカワハギをものにできれば十分だ。
などと言っても、今日はたまたまビギナーズラックで釣りあげることができたのだろうということになりかねないが、次の機会も楽しみにしたいものだ。

まったくの秋晴れという午前中。久々にちょっとましかなと思える釣果を得ることができた。




魚を締めているとき、ちょっと油断をした隙に真鯛に指先を噛まれてしまった。幸いにしてすぐに血は止まったが、真鯛の噛む力というのはけっこうなものだ。ずっと金づちで叩かれたみたいに指先の感覚がマヒしているような感じがしている。相手も命がけなのだら仕方がない。



双子島沖釣行

2020年10月29日 | 2020釣り
場所:双子島沖
条件:中潮 4:54満潮
釣果:ボウズ

久々に港に戻ってきた。雨が降っていたり白浜に釣りに行っていたりで船に乗るのは8日ぶりだ。

小船に乗ってじっくりアオリイカを狙ってそれに加えて少し早いけれどもコウイカの調査をしてみようと思っていたが、義父の調子がまた悪くなってきたらしい。今日明日なんていうことではないが、様子も見ないで知らんふりということもできない。
燃料タンクはほぼ空に近いので近所のガソリンスタンドが開店する午前7時半をめどに港に戻る計画を立てた。

朝一は双子島のワンドから。いつも錨を下す場所よりも双子島に近い場所に錨を下した。



あまり期待はしていなかったがやっぱりアタリはない。そこから大島の北側へ移動。ここは先代の翠勝丸に乗っていたころに少しだけアオリイカを釣ったことがある場所だ。



しかしここもアタリがない。最後は地の一文字の付け根のところ。いつもワカメを取る反対側のところだ。



2年前の台風被害でテトラポットがうず高く積まれてしまったが、ここはテトラと岩礁に囲まれた小さなワンドになっていて、防波堤からアオリイカを釣っている人がたくさんいた。だからひょっとしたらと思ったがここもアタリがない。

この時点でタイムアップとなって港へ引き返した。
クーラーボックスの中は多分今年最後に拾ったことになるであろう電気ウキがひとつだけであった・・。



道具を船の上に置いたままでガソリンスタンドへ。少しだけ叔父さんの家の円卓会議に参加して港へ戻り給油を済ませその足で嫁の実家へ。今日の議題は、「今年は例年になくいっぱい柿が実ったのだ。」ということであった。

港から行くほうが自宅から行くよりも近いので15分ほどで到着。

2年ほど前に肺がんと診断され、ちょうど認可されたばかりの分子標的治療薬というやつで寛解していたが治療を終えて少し経った今年の8月ごろ、腎臓に腫瘍が見つかった。今度はダビンチというあの遠隔操作で内視鏡手術をするという最新鋭の機械を使って治療をしたのだが、三度調子が悪いとなってきて検査してみると今度は甲状腺に小さな腫瘍が見つかったという。

義父は、前にも何回かこのブログに書いたけれども、真面目さと優しさを絵に描いたような人だ。怒った顔を見たことがないし、免許を取って40年近く無事故無違反でとうとう駐車禁止にひっかかった時にもすぐに出頭したという。僕によく似た人もちょうどその頃にステッカーを貼られたが知らぬ存ぜんぬを決め込んで反則金を払わなかったらしい(当時は出頭しない限りキップは切られなかった。何回か警官が家まで催促に来ていたらしいが・・)のでそんなのもったいないと言ったら、そういうことではないのだと諭された。
義母が亡くなったときも、火葬場の点火スイッチを押すときに指差し確認をしてからスイッチを押しているのを見て、この人はずっと仕事に忠実に生きてきたのだなと感服した。今の僕の体たらくを知ったらどんなことを言うだろうと恐れてしまう。

だから、この人こそきっと生きる価値のある人だから神様が最高の治療のタイミングを与えてくれるのだと思った。別にお義母さんが悪人だなんて言うつもりは毛頭ないが、同じ肺がんで逝ったけれども、当時は様々な分子標的治療薬が認可されていなくて、唯一のオプジーボが遺伝子的に合わないと判断され、打つ手がなく病気がわかってからわずか1か月でこの世を去ってしまったということとは対照的だ。
1400万円の治療費もこの人にならきっと値打ちがあるのだと思った。そして今度は和歌山に2台しかない機械で手術だ。普通、再発したがんの治療にはこんな高度な機械は使わないそうだが、義父の場合はあまりにもきれいさっぱりがんが無くなってしまったのでダビンチを使いましょうという判断だったそうだ。あまりにもきれいに無くなったので、骨に転移していたところが空洞になって背骨を圧迫骨折していたというオチまでついていたのだ。

ソファーに座っていたお義父さんの様子をみてみると、思っていたよりも元気そうだった。声帯も半分機能していないと言っていたが言葉は普通に聞き取れるし、顔色もよさそうな感じだった。ただ食事をあまり取れないというのが心配だが、それもよく聞くと、ワタミの宅配弁当がすさまじく不味くて食べられないということが判明して少しホッとした。

義理の妹の旦那というのは開業医で、息子は医学部に行っているからこんなときは外野がやたらとうるさい。
甲状腺の検体検査はサンプルを取るのに失敗したらしく、とりあえずひと月様子を見ましょうということになったらしい。それを聞いた開業医は、「失敗なんてありえない、主治医が下手でもその上が出てきてきちんと採取をするはずだ。」とか、息子は息子で、「うちの大学病院だったらできなかったといってそのまま帰すはずはない。」などと偉そうなことを言い、ダビンチの執刀医のことは、「大学でも段取りの悪い教授で有名だ。」などと悪口を言っている。(ダビンチの1台はその大学病院にあり、義父はそこで手術を受けた。)
そんならお前たちが診てやれよと言ってやりたくなる。どこまでみんな自信をもっているのだか・・。
僕は、この人は神様から祝福された人だと思っているのでそう簡単にはあの世に行かないと信じている。
しかし、安心したのも束の間で、夕方、歩いているのを見ていたらまともに歩けていないと嫁から電話があった。今はひとり暮らしなのでそのまま置いておくのは心配だということで、窮境、手続きをして明日入院ということになってしまったが、容体はどうなんだろう。大したことがなければいいが・・。

ぼくがこんなことになったら、間違いなく孤独死するんだろうなと、やっぱりこの人は神様から祝福されているのだと思うのであった。

白浜釣行

2020年10月26日 | 2020釣り
場所:白浜町 綱知不
条件:8:40 干潮
釣果:アイゴ 1匹

今日は年に1回のひとり遠足だ。去年は爆風の中での釣りだったので今年はもう少し条件のいい日をと思い、29日よりも今日のほうが風も穏やかなようなので予定を早めて出発した。
しかし、結局、これが裏目に出てしまったというのが今日の遠足の結果となってしまった。

ここにはイカもいるようだというのが去年の釣行でわかっていたので少し早い目に到着してエギを投げてみたがまあ、そんなに簡単にイカが釣れるわけではない。

これも去年の釣行で釣り座は埋め立て地のベンド付近がいいと考えていたのだが、夜釣りの人たちだろうか数人の釣り人がそこに集まっていた。



ただ、釣り人がいるというのは期待ができる。釣れるからここに集まっているのだろう。
僕も少し離れたところに荷物を下して準備にとりかかった。



今回持ってきたヌカの箱に、新しく回転収納式の足を取り付けてみた。そのまま地べたに置くとかなりうつむいてヌカを取らなければならないのでライフベストなんかを着ているとすごく窮屈になる。コロナショックで休日が増えたのでその間に作っていた。
もう少し改良の余地はあるけれどもこれはなかなか使いやすい。



釣り始めはまだ引き潮の時間帯だったので湾口をむいて潮は流れている。何投かしてみても反応はない。エサもそのままだ。ダンゴの割れも遅い感じだ。すこし握り方を緩くして様子を見る。それでも反応はない。
パンでも食べながらウキを見ていようかと荷物の中からパンを取り出して釣り座に戻ると道糸が走っている。何かが食いついたようだ。あわてて合わせを入れてリールを巻き始めるとちょっとだけ型がよさそうだ。
あがってきたのは30センチにも満たないがアイゴだった。十分食べられるサイズの大きさなのでキープするためすぐに内臓を取り出したら、おなかの中にはものすごい脂が入っている。この魚は臭みがあって敬遠されるけれども、僕は美味しい魚だと思う。これだけ脂が入っていたらなおさらのことだろう。この近辺、田辺市ではこれを狙って釣っているひともかつてはたくさんいた。最近、紀州釣りのために使うイス兼用の物入が“水箱”と呼ばれているが、もとはといえば田辺の磯でアイゴを釣るために使っていた“田辺箱”が原型だ。今はもうアイゴだけを狙って釣る人もいないのだろうが、酒かすを丸めてエサにしていたころが懐かしい。

その後、ウキには反応が出ないけれどもさし餌が秒殺でなくなるようになってきた。
我慢を続けてダンゴを打ち込んでいると、ときたま小さなヘダイやチャリコが釣れてくるが今日ほしいボラの姿がいっこうに見えない。

干潮の時刻になると潮はまったく動かなくなり、それを過ぎてもほとんど潮が動かない。やっと動き出したと思ったら流れは湾口を向いたままだ。それも極ゆっくりと・・。きっと沖から差してきた潮が豆の前の海岸線に当たって湾内を半周してこっちにやって来るからなのだろう。
相変わらず刺し餌は秒殺でなくなり、釣れても小さい魚ばかりなので午前11時ごろには早々に切り上げて白浜観光をしようと思っていたら、これが幸運なのか悪魔のささやきなのかはわからないが、手のひらくらいのカイズが釣れた。



これが釣れてしまうと切り上げるわけにはいかない。最初に練ったヌカを使い切るまで延長戦をやってみようと考えた。
しかし、これはやはり悪魔のささやきだった。状況は何も変わらず午後12時過ぎにヌカがなくなり終了とした。

エギの仕掛けは片付けずに円月島の前くらいでキャストしてやろうと考えたが、沖からの風が強くてそれどころではない。



ここにはヤエンの釣り人が4、5人いたのでけっこうイカが釣れるのだろう。それからは観光だと思ったが、すこぶる天気がよく、気温も上がってきたので温泉に入る気もおこらず、そして期待に反して魚が釣れなかった落胆もあり、田辺湾を一望できる展望台にだけ登りとれとれ市場へ。



いつものソフトクリームを買おうとしたら350円もした。



えらい高くなったなと思ったらすでに去年には350円になっていた。記憶がまったくなくなっていて新鮮な気持ちで値上がりしたと憤慨してしまった。
もう、来年からは食べることができない。
去年は韓国人と中国人が蠢いていたけれども、さすがに今年は観光バスが1台だけという状況だ。僕もバスエリアに駐車をしてしまった。



しかし。GOTOトラベルが奏功しているのか日本人が大量に来ていて、ここはコロナショックとは無縁なところじゃないかと思った。
恒例のマグロのアラを購入して、いつもの酒屋さんに寄り「太平洋」を買って帰途についた。



帰宅してから知ったのだが、夕べ、白浜町ではシークレット花火大会と称して1万発の花火が打ちあがったそうだ。潮が小さいうえに前の晩の花火の光と大音響では魚が釣れなくても仕方がないというところかもしれない。そして、加太に出たフェイスブックのメンバーたちはほぼ入れ食い状態でタチウオを釣り上げたそうだ。
僕もそっちへいったらよかったと思ったが、すでに冷蔵庫の中にはイワシのストックがなく、今日を含めてこの2回の釣行を振り返ると、前回の加太ではタチウオを狙わずに朝から高仕掛け一本で頑張ればもっと真鯛が釣れていただろうし、そこでイワシを使わず、今日加太へ行っておけば僕にもタチウオがそこそこ釣れたかもしれない。そして29日に白浜に行けば潮も少しは大きくなり、花火の悪影響もなかったはずだ。

近くで、なにやらエサをつけてルアーのキャスティングのようなスタイルで釣りをしている人がいたので聞いてみたら、6号くらいの一つテンヤに海エビをつけてキャストしてるそうだ。それで真鯛が食ってくるとのこと。今日は小さいけれどもオウモンハタを釣ったそうだ。
以下の墨跡もたくさんあり、真鯛も釣れるとなると、田辺湾の奥とはいえ、ボラは間違いなくいると確信していただけに情けなくなる。水深は約3ヒロ以上あるので紀州釣りをするには十分な深さのはずだ。だからボラが釣れてもおかしくはないのだ。

作戦はどれもこれも裏目に出てしまったという感じになってしまったが、今回も今年の不調を象徴するような釣行となってしまった。
泣きの1回で、来年、もう一度挑戦してみたいが・・。


加太沖釣行

2020年10月20日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:中潮 8:42満潮
潮流:5:24転流 9:16 上り2.9ノット最強 13:03転流
釣果:タチウオ2匹 真鯛1匹 ハマチ2匹 イサキ1匹

冷蔵庫の中にはタチウオテンヤ用のイワシが眠ったままになっている。北風が強くなるとタチウオは釣りづらくなるので早く消化しなければならない。今日はまだ潮が大きいが本線航路を越えなければなんとか釣りはできるだろう。

朝一番はタチウオを狙って、潮流の最強時刻を過ぎたころに真鯛を狙うという組み立てで出港した。
昨日は雨が降っていたのでまだ空気中には水分がかなり含まれているらしく、朝焼けが鮮やかだ。

 

風は穏やかだが気温は日を追うごとに低くなり前回の釣行ではトレーナーを着こみ、今日はそれに加えて雨ガッパを上下に着こんでの出港だ。

中の瀬戸を越えた時刻は転流時刻から1時間ほど過ぎており、すでに海面が複雑な盛り上がりを見せ始めていた。タチウオは潮が早いと底を取りづらいし、エサをくわえるのが下手な魚なので掛けにくいがどうだろうか・・。
幸いにしてポイントに到着したときはそれほどの潮流ではなく、底は取りやすい。一方、アタリはというと、それがなかなか出ない。やっと出たかと思ってもすぐに放される。そしてお決まりのしっぽだけ喰われているということが続いた。



なんとか2匹釣ったが型は小さく、紀ノ川サイズだ。これでは面白くないが次の釣りを始める時刻が近づいている。アタリが少ないので1パック分のイワシまるまる使わずじまいになってしまった。税抜き156円がもったいない・・。
家に帰ってし仕掛けを点検してみると、タコベイトの足が何本か食いちぎられていたので魚は自分が感じていた以上にそこそこアタっていたようだ。すべてのアタリを掛けることができないとはわかっているれども、もう少し釣りたかった。

午前9時を回ったので友ヶ島の南側へ移動。まずは最近好調だというアジ釣りを試みた。サビキで狙うのだが、この仕掛け、通称「モジャモジャ」という。名前だけは知っていたがそれがどんなものかを知らず、この前の船底塗装のときに菊新丸さんから教えてもらっていた。枝素を長くすると真鯛も狙えるそうだ。
似たようなかたちで作ったが、はやり作り方が悪いのか、それともポイントが悪いのか、はたまた誘い方が悪いのか・・。まったくアタリを捉えることができなかった。ここにも解けることのない三体問題が横たわっている。

潮はどんどん小さくなっていくのでもたもたしている余裕はない。すぐにあきらめてテッパンポイントへ。ここではすぐに答えが出た。中層くらいに反応が出ていた時、これは多分青物だろうと仕掛けをしゃくり上げたらうまく魚が乗った。あまり引きは強くないのでマアジが喰らいついたかと思ったら上がってきたのはけっこう大きなイサキだった。
イサキを釣ったのは久々だ。2016年以来だから約5年ぶりだ
イサキについては、釣る人は釣っていて、フェイスブックのグループのメンバーなどは普通に釣っている。こういう魚を自由自在に釣れるようになりたいものだと思うけれどもそこまで行くには永遠に続く長い道がありそうだ・・。だから僕はフロックで釣れるくらいが関の山ということになる。

その後ハマチがヒット。えらく引くからこれは結構大きいぞと思ったが2匹の一荷であった。しかし、これで叔父さんの家へ持っていく分ができた。
続いてすぐに真鯛がヒット。ちょうどこの頃が時合いだったようだ。
その後はアタリがなくなったので北上を開始。ナカトシタまで出張っていたっがアタリはなく。潮もほとんど動かなくなったので午前11時に終了。

今回の釣行では風向計を作って持って行った。船の機械場の後ろに座っていると意外と風向きがわからない。スパンカーが効いてくると風の向きに船が安定してくれるのだが、どてら流しをするときなどはこれがあると船の位置決めをしやすくなる。隣のNさんの船にはかわいい風向計が取り付けられているので僕もそれをまねて作ってみた。家にあるガラクタを集めて作ったので使ったお金は追加で買ったボルト類の175円だけだ。1時間ほどで適当に作った割にはちゃんと風の吹く向きを示してくれる。
惜しむらくは、風向きではなくて魚がいるポイントの方角を指し示してくれればありがたいのだが、そんなに自然の摂理は甘くはないのだ・・。



紀ノ川河口~紀ノ川釣行

2020年10月18日 | 2020釣り
場所:紀ノ川河口~紀ノ川
条件:大潮 7:04満潮
釣果:ボウズ

近場のタチウオもそろそろ終盤に差し掛かる時期なので連日のボウズから一矢報いようと今日も出てみた。
タチウオ名人も出ていたのでひょっとして獲物にありつけるかと思ったがまったくアタリはなかった。今年のタチウオは最初だけ好調でどんどん悪くなってくる。例年なら数は少なくなってもいい型のタチウオが釣れるはずなのだが・・。

今日はもうひとつお楽しみを作っていた。それはハゼ釣りだ。
5年前に一度行ったのだが、それ以来毎年行きたいと思いながらあれやこれやで機会を逸していた。延べ竿でゆっくり流れるウキを見ながらの釣りというのは風流なものだ。三遊亭金馬師匠にならって心穏やかにやってみたい。

ポイントは北島橋の少し下流の左岸。



水深は1ヒロもないので2間の竿でも十分やれる。潮はもう少しで満潮を迎える。おそらくハゼがいれば釣れるはずだが・・。
アタリはない。エサをケチって冷蔵庫に残っていたオキアミを使ったからなのか、それとも昨日の雨が悪いのか。確かに水を舐めてみるとまったく塩味がしない。ほぼ淡水みたいだ。ハゼはこの塩分濃度でも生息可能なのか・・。
どちらにしても、「たかがハゼ、されどハゼ。」ポッと行ってポッと釣れるものではない。すべての魚にリスペクトを・・。

帰り道、オキアミはほぼすべて残っていたのでフェリー乗り場のそばの堤防の際でも師賭けを下してみた。噂では大きなアジが釣れるらしい。



まあ、これもまったくアタリはなく、午前8時を待たずに終了。


今日は日曜日。紀ノ川にもいろいろな人がいた。

ひとりは紀ノ川大橋の橋脚にゴムボートを掛けてなにやら釣っていた。目の前を通過したとき、かなり大きなアジらしき魚を釣り上げていた。知っている人はいい獲物にありつける。手のひらを目の前で横に振り、まったく釣れないというようなゼスチャーをしていたところをみるとこのおじさんの秘密の場ポイントだったのかもしれない。



そしてひとりはカヌーを漕いでいた。これも優雅だ。



そしてハゼらしき魚を釣っている人も・・。



そういう意味ではポイントだけは正解だったのかもしれないが・・。

加太沖釣行

2020年10月16日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:大潮 5:33満潮
潮流:6:30 上り 2.2ノット最強 9:48転流
釣果:真鯛2匹

今朝は早朝からちからさんに船を下してもらってその足で加太まで行ってきた。

朝はグッと冷え込んで寒さを感じる。空には雲が垂れ込め、昨日から一気に季節が進んだ感じだ。



塗りたての船は快調そのもの。



スクリューのフジツボはたまに掻き落としていたのでそれほど速度は落ちていないと思っていたが、それは徐々に速度が落ちていくので感覚がマヒしているからであって、塗りたてで走ると体感的にも全く違うことに驚いてしまう。
スロットルを開けた途端に船体が浮き上がる感覚がうれしい。

和歌浦漁港から田倉崎の沖に到達するまで30分ほどしかかからなかった。体感的だけでなく、実速も早くなっていることは間違いない。


午前7時からの釣り始めで、少しづつ潮が緩くなっていく時刻だ。四国沖ポイントからスタート。



アタリは間もなく出た。1発目はすぐに口を離したが2回目はきっちり鉤に乗った。
40センチを少し超えたくらいだろうか。ちょうど食べ頃だ。
3回目もうまく鉤に乗った。

少しずつ潮が緩くなってきたので北上を開始。しかし、これがミスだったかもしれない。
上に上れば上るほど潮は流れなくなり、大量のスラッジが漂っている。もちろんアタリはない。少しでも水がきれいで流れがあるところはないかと友ヶ島の南側全域をウロウロしたがどこも同じで、午前9時を回ると北風に流されて船は南の方向に流れる。
これでは全く釣れないであろうとその時点で終了。

2時間足らずの釣りであったがまあ、試運転としては上々だろう。
燃費もよくなって、今日はおそらく15リットルも使っていない。
当分はいい感じで乗れるのだろうと思う。

今日の新兵器は100均のゴミ箱兼用チリトというもの。



隣に係留しているNさんのおすすめなのだが、生け簀に残った海水を汲みあげるために使う。今まではバケツで汲みだしたあと、お風呂の湯浴び用の杓に長い柄を付けたもの(この柄は父親が作ったものをいまだに使っている。)
でできるだけ汲みだしてあとはタオルに海水を含ませて残りを絞りだしていたのだが、これを使うとほぼすべての海水が汲み出せた。驚異的な速度で作業ができる。
船速も上がったが、汲み上げ速度も上がったのだ。


加太沖釣行

2020年10月04日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:中潮 7:24干潮 13:19満潮
潮流:8:16 上り2.5ノット最強 11:46転流
釣果:真鯛 3匹(画像のうちの3匹が僕の釣果。)

加太へ真鯛を釣りに行っても最近は全然釣ることができない。このところも2回連続ボウズだ。SNSのグループの書き込みでメンバーである、このブログにもコメント書き込んでくれるちからさんと、隣に船を係留しているNさんが加太へ行くということを知った。僕もその日は休日だったので、一緒に乗せていってくれませんかとお願いした。
Nさんは僕より歳下でおそらく船の釣りの経験も僕より浅いはずだが僕よりはるかにたくさんの釣果を上げている。最澄も歳下の空海に密教の教えを請うたように僕も彼に鯛釣りの神髄の教えを請わなければと考えた。

潮流は上りから潮止まりへという、僕が好きなパターンの潮回りだ。Nさんはどんなポイント選びをするか、それを勉強させてもらいたい。



午前6時に出港。
朝いちばんは四国沖のポイントだ。僕なら一直線でテッパンポイントを目指すところだが、早朝の上り潮だとここがいいそうだ。
その通りで、早速Nさんにアタリ。大きなヘダイだ。流石だ。そしてすぐにちからさんにもアタリ。きっちり真鯛をし止めた。流石だ。そして僕には・・。
使っているラバーは同じシマノのイカタコカーリーなのだが、二人は鉤にトレーラーというものを追加しているそうだ。
釣り番組なんかでそういうものがあるのを知っていたけれども、まあ、そういうものは釣り具メーカーが釣り人を釣り上げるためのもので釣果に対してはどれほどの効果があるのかと鼻にもかけていなかったが、目の前で釣られるとやはり気になる。
Nさんに、僕にそのトレーラーをめぐんでもらえないでしょうかとお願いし、いくつか分けてもらった。このトレーラー、人気のあるものはほぼ釣具店の店頭には並んでいないそうだ。イカタコカーリーの小さいサイズもそうだったが、僕は完全に情報に乗り遅れている。

ぷんぷん臭い付きのトレーラーをセットして間もなく、僕にもアタリがあった。約50センチの真鯛だ。う~ん、現実を突きつけられ、僕も次の休みには釣具屋の餌食になりに行かねばならない。
その間にちからさんにも再びアタリ。そして僕にももう1匹。

潮が緩んでいくにしたがって北上。これくらいからアタリは遠のいてきたけれども、流石はNさん、そんな中でもアタリを出している。やっていることはそんなに変わっていないと思うのだが、この差はどういうところにあるのだろう。観察しているかぎり、僕の方が少し巻き上げ速度が速かったくらいだ。どこか、何かが違うのは間違いがないが、やはりわからない。

ここで力さんには大きなメジロがヒット。細いラインを使っているので慎重にやり取りをしている。船長も魚の動きにあわせて操船をしている。無事に取り込んだのは65センチある立派な魚だ。



ほぼ潮が止まる時刻、今度は帝国軍の軍港前へ移動。ここはロックオンされるのがこわくて来ることさえ考えつかない場所だ。たまにカワハギを釣るために入るくらいだった。潮止まりにはいいそうだ。
この時に、僕も青物が欲しいと考え、白いラバーに変更していた。それがよかったのか、取り込みはできなかったが僕の仕掛だけに2回連続のアタリがあった。すかざず他のふたりも白いラバーに交換すると間もなくちからさんに強烈なアタリ。またもや青物だったようだ。これは先のメジロよりもはるかに大きいサイズだったようでリーダーから切られてしまった。残念。しかし、疑似餌の色でこれだけ反応が違うというのも驚きだ。僕はひとつ付けると大概はそのままの色で通すが、これからは考えを改めなければならない。
そして、ちからさんには青物が2本ヒットしたわけだが、これも特定の人に同じ種類の魚が集中するのも何かが違うのだろうと思うのだが、それがわからない。
まあ、いろいろなことがわからないから釣りというのは面白いのだろう。

そして、Nさんはそれが船頭の使命と言わんばかりに取り込みから空気抜き、魚を〆るまで全部船頭さんがやってくれました。まさに大名釣りだ。

出港してから戻るまで、3人の会話は途絶えない。写真や動画を撮ったり、この船にはオーディオシステムが搭載されているのでそこから流れる音楽について話をしたりと楽しい時間を過ごした。ひとりで黙々と釣りをするのもいいものだが、たまにはこうやってわいわいやるのもいいと思う。
なかなか休みが合わないのでしょっちゅうというわけではないが、また乗船させてもらえればと思うのだ。

今日の釣り座は舳先の方。ウオークアラウンド式のデッキの通路にすっぽり僕のクーラーボックスが収まって船べりとフラットになることを見つけたのでそこであぐらをかいて釣りができた。そして船首部分は斜めに切り立っているのでデッキからは空中に浮いているように見える。(動画はこちら!)船が動くと水面上を飛んでいるような感覚になる。父親が生きていた頃はよく船首に陣取ってそんな感覚を味わって楽しんだものだが、そういうことも久々に味わえた。
お客になるというのはいいものなのだ。