弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

奈良の騒音おばさんの刑事事件-検察側は3年を求刑

2006年02月24日 | その他
ニュースなどでかなり衝撃的な映像が流れたことで話題になった、奈良の騒音おばさんの刑事事件ですが、このたび結審し、検察側は3年を求刑したようです。
一方、弁護側は無罪弁論を行ったようです。

事件の扱い方はともかく、相変わらず被告人は、責任転嫁とも取れるような発言を法廷で行ったようで、裁判長から発言を止められるハプニングもあったようです。

傷害の求刑3年ということからすると、ギリギリ執行猶予が付くかも!?という線のような気もしますが、報道で伝え聞くところによると、あまり反省もしてないようであり(弁護側は無罪で争っている以上、当然かも知れませんが…)、仮に有罪判決が出される場合、結構実刑判決と言うこともあり得るかも知れません。



関連リンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060224-00000178-kyodo-soci

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住友信託銀行が控訴へ-旧UFJとの統合破棄に関する訴訟を不服として

2006年02月24日 | その他
以前にも記入しましたが、住友信託銀行と旧UFJとの統合破棄に関する訴訟について、一審の東京地裁は全面的敗訴で終わりました。

住友信託銀行側は不服があるとして控訴する方針があることは伝えられていましたが、報道によると、控訴するにしても、原審の主張とは異なり、別の主張を構えるとのことです。

原審判断については色々と分析されていますが、要は、住友信託銀行側が求めた、「統合が実現したのであれば得られたであろう利益相当額が損害である」という主張に無理があるのでは!?ということです。
そのため、おそらくは住友信託銀行側としては、統合交渉までに発生した費用(人件費等)が無駄になったと主張して、損害賠償を求めてくるものと予想されます。

住友信託銀行側についている弁護士としても、このままでは引き下がれないでしょうから、ありとあらゆる主張を行うとは思われます。
何らかの形で損害賠償が認められる可能性が高いと思いますが(もしかしたら和解?)、判決が出された場合、経営統合等の交渉を一方的に破棄した場合の案件にかかるリーディングケースになるものと思われます。



関連リンク
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060224AT2Y2300G23022006.html

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