弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

福岡の弁護士、依頼者の金を着服し失踪!?

2005年10月22日 | 経験談・感じたこと
福岡の弁護士が、まともに仕事もしないまま、依頼者のお金約1億円を預かったまま失踪したようです。

同じ弁護士として情けないことです。
依頼者からの問い合わせに対しては、回答するのが当然のことですし、問い合わせが無くても1ヶ月に1回程度は弁護士自らが経過報告を行うべきでしょう(特別な事情がない限り、私は実践しています)。

悪徳弁護士か否かの判断は見かけだけではつきにくいのが現状ですが、弁護士に依頼をしようと考える方は、次の点をしっかり見るべきでしょう。

①弁護士費用について明確に説明するか(おおざっぱでも、大体これ位かかりますよと説明する人の方が良い)
②見積書の提示を拒否しないか(見積書の提示は現在義務化されています。拒否する弁護士は、自ら義務違反を犯していることになります)
③事件の方針について具体的な説明があるか(「私に任せておけば大丈夫」とか「何も心配しなくていい」と説明する人ほど、本当に頼んで良いのか十分検討を!)
④今すぐ契約(弁護士に依頼)するよう迫ってこないか(緊急案件の場合はともかく、いったん持ち帰ってじっくり検討させない弁護士は要注意です)
⑤話をじっくり聞いてくれる人か

あと大事なのは、その場で即断せず「いったん検討して良いですか」と依頼者が言う勇気があることでしょうか(もちろん即決して頂いてもOKですが、やはり納得の問題がありますので…)。


それにしても、最近、弁護士に関する相談というのが増えてきています。
私自身も人ごととは思わず、再度、自分を見直してしっかりとした弁護士になりたいなと思います。


関連リンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051022-00000027-nnp-kyu

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