リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

ほらバブルさ

2013-04-05 21:36:00 | その他
 こんばんは。東京地方、明日あさってと暴風雨のような。それ以前に桜が私の好きな花吹雪も見せずに散ってしまいました。 雨のせいかなあ、とにかくいつのまにかソメイヨシノの季節は過ぎ

 本日はだめ押しの軽い埋草、って、要するに、「今週土日更新しません」、てことですが。
 実は仕事が、寒さやら花粉症やらなんやらで進んでないんですよね。さすがに危機感をもちまして。

 で、本日のテーマ、新聞的にはなんでも日銀が流通カネを2倍にするとのこと。2倍にして2%の物価上昇を見込むって、だれがそんな経済学を教えるのかねえ。そりゃカネがそのまま市場には出られないにしてもさ。
 
 というわけで若い方あての基本。今後経済はどうなるか。
 カネが多くなってそれを一番利用するのは、もちろんそれで利益を得る人。推理小説の基本ですね。じゃあそれは誰かというと、カネが目の前を通るだけで手数料が入る株屋と不動産屋。証券会社と財閥地所会社ですね。ついで儲かるのが、カネを借りさせて儲かる高利貸、つまり金融会社。です。要するに金融資本がこぞってカネを動かすのに力を貸すわけです。
 そうするとカネが社会を駆け巡り、どんどん物価が上がる。
 といっても製造製品が増えるのならめでたく全部の物価が上がりますが(めでたくといってもただのインフレです。インフレの悪は、高校の政治経済の教科書をどうぞ)、製造製品が増えるかどうかは買う人次第。ところで買う人ってあなたのことですがあなたは今より一層買いますか? 私の推測では買いませんね。だって、以上の記述に「買いたいものが増える」ってファクターはありませんから。
 買いたいものが増えるには、まずは物価を越えて給料が上がる、あるいは給料がどうであれ、とにかく買いたい便利なもの、特効薬の美人薬、そんなものが発売されなければいけない。
 
 てなわけで、株は上がり、土地も上がる。こんなもんはカネを持ってる奴が出そうと決めれば払うもんで、商品の魅力の如何を問いませんからどんどん上がる。
 バブルでんな。
 製造業製品は魅力がないので上がらない、それが黒田の「バブルにはならない」という根拠でしょうが、それは「インフレになりにくい」、の間違い。バブルとインフレの違いもわからないのでは?
 ま、カネの行き先はちゃんとある。その行き先の商品は上がりつづけて、ふと手元不如意になった人間が、なんでこんなに払わなきゃならないんだ、あっちの水がああまいぞ。こっちはやあめた、と思った瞬間バブルははじけとぶ。株も土地も工業製品とは違い、最低限の需要、という線はありませんから、下がり止る必要などありませんからね。
 するとその瞬間に、もしかして買う人も増えるんじゃないかと幻想を持って事業拡大した借金まみれの製造業者は、資産も一瞬に半減し、借金を払えず電車に飛び込む。
 バブルです。
 
 そんな20年前の悪夢を平気な顔して導く黒田という男は、要するに、要するに、、、ええと要するになんなんでしょうね。ただの口先野郎だけではなさそうですな。
 あなたなら悪魔といいますか? クズ官僚といいますか? ただの資本家の救世主ですかね?

 で、本日のテーマ。貯金のある人は、今使うか、バブルがはじけるまで待つか、2通りにしたら? という老婆心で。わたしゃ引越しをしたのでもう預金はありませんが、皆様は決してバブルのさなかに株屋や不動産屋に巻き上げられませんよう。使うのに乗り遅れたら持って我慢が得策です。 私の前回バブルの教訓。教訓は痛い。


 P.S, とはいえ、最後のおすすめはそうは自信はないのでそのへんはよろしく。バブルじゃなくてインフレ政策を5%も進められれば影響は大きすぎ。わたしゃ社会学では世界一ですが、カネ儲け経済学にはとてもうといです。
コメント
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