北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

白いじょんば? ~ 白いのには理由がある

2020-01-28 22:57:02 | Weblog

 

 北見で開催中の「Life Style Fair」という住宅設備関係の見本市に参加しています。

 わが社の舗装面修理用のアスファルト合材「マイルドパッチ」も展示していますが、ご家庭用ということならばまあ春先の雪解け後のための情報提供。

 日々の一番の需要家である道路管理事業者さんたちはもうすでに買い溜めてあって、道路舗装の修理にあたっています。

 今年は雪が少なくて今の時期でも日中に雪が融けて夜には凍るという、一番舗装を痛める気象条件が発生しています。

 春先の道路の傷みが心配ですが、道路走行には気を付けてください。


     ◆


 展示会場をつらつら眺めていて面白いと思ったのは、近くで展示していた「白いのには理由がある」と書かれたプラスチックのじょんば(雪かき道具)。

 ところがじょんば(雪かき道具)かと思ったのは実は「畜産農家用の作業道具」でした。

 姿形は雪かき道具と全く同じなのですが、展示していた方に伺うと「色の白い道具を作ることが畜産農家のためになると考えています」とのこと。

「色が白いというのはどういう意味があるのですか」と訊くと、「まず雪かきならば色がついていた方が雪が良く見えるので、白くはない方が良いです。そのため、本来の原材料は白いのですがそれにわざわざ顔料を入れて赤や黄色の道具を作っているというわけです。そしてわざわざ色を付けることで強度が弱くなっている側面があります」という返事。

「なるほど」
「この道具は雪ではなく、畜産農家の方々が飼料を家畜に寄せたり、糞尿を取り除いたりするのに使うことを想定しています。そのときに色が白いというのは、丈夫で壊れにくいということに加えて、糞尿に血が混じるなどの異変を色で察知しやすくします」

「ふーむ」
「さらに、雪かき道具を使っている方は多いのですが、雪かき道具って夏くらいに作ったらそれで在庫をして後は売るだけで、春先以降のシーズンオフには在庫がないこともしばしばですが、うちはそのために年中通じて供給できるようにしていますし、パーツ単位でも販売していますので供給ができます」

「ふむふむ」
「それになんといっても、健全で健康な家畜づくりには衛生的な環境イメージの"白が似合う"と思います」

 考えてみれば、長靴や白衣なども白色というのは衛生的なイメージがありますね。

 これに限らず、世の中にはまだまだいろいろな工夫がされた商品でも知られていないものがあるんだなあ、と思った次第。

 電動工具なんか結構欲しいものもあったなあ(笑)。

コメント
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