先日会った方から聞いた話。
その方は身内に警察官がいて、生活安全課に勤務しているのだそう。
そのお身内の警察官の方の今最大の苦労は、高齢者への詐欺の防止。
オレオレ詐欺などの特殊詐欺に引っかかるのはたいていがお年寄りで、それも「自分だけは絶対に大丈夫」と思い込んでいる人が危ないのです。
なかには、少額の詐欺にずっとあっているにもかかわらず、それが日常になってしまっているために、お金を支払い続けていることが詐欺だなんて思いもしない、なんてことがよくあるのだそう。
その方曰く、「詐欺に注意のお知らせを団地などの掲示板に貼っても一向に詐欺が減りませんでした。そこで『多分掲示板のお知らせには関心が向かないのだろう』と考えて、エレベーターの中に注意書きを掲示したところ、一気に関心が高まって詐欺被害が減ったということがあったのだ、と。
つまり情報をただ漫然と発信するだけではなく、受け手にきちんと伝わるシチュエーションまで考えた発信の仕方にすべきだ、という教えです。
必ず目にするところに印象的なお知らせをすることで効果は倍増とは、きっと何かに使えそうなノウハウでした。
なお、関西ではオレオレ詐欺のような"なりすまし詐欺"は被害が少ないのですが、逆に還付金詐欺は関西の方が被害が大きい、ということもあるそうですよ。
東と西で何が違うのかね(笑)。