北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

榛村元市長さんの急逝

2018-03-07 21:47:56 | Weblog

 

 掛川市の国土交通省からの八代目の助役として私を呼び寄せてくださった、榛村純一元市長さんの訃報に接しました。

 掛川からは、何人もの知人からメールやら電話でこの悲しい出来事を知らせてくれました。

 榛村さんには平成14年から16年の三年間を、市長と助役という関係で過ごさせてもらい、ずいぶんたくさんのことを教えられました。

 スローライフ運動や市町村合併などのお手伝いをさせてもらったことが、印象深く思い出されます。

 それになんといっても、掛川の生涯学習の真髄に触れることができて、自分自身の考え方や思想はそれに大きく影響され、口幅ったく言えば、人生が変わりました。

 掛川で始めたブログは今に繋がっていて、三年目の最後にそれをまとめて『掛川奮闘記』という本にしたときは、巻末に一文を添えてくださいました。

 自分のために榛村さんが寄せてくださった文章は宝物です。


 最後にお会いしたのは、昨年の11月8日のこと。

 現代アートとは何か、という話題になった時に、「現代アートを軽んじたり馬鹿にしない方がいいと思うよ」とおっしゃいました。

「それはどういうことでしょう?」と尋ねると、「歴史上の現代アートで言うと、織田信長が作った安土城は当時の現代アートだよ。それまであんなデザインの城はなかったのだから。そこから始まった日本の城郭建築は今になってみると日本の代表的な歴史遺産になっているでしょう。今日の現代アートからも何かが生まれる可能性は十分にあるんだよ」とおっしゃいました。

 何にも深い興味と関心を持たれて、新しい物事の吸収に貪欲だった榛村さん。

 独特の解釈と切り口はいつも新鮮でした。

 なんだか頭が整理されません。

 心からご冥福をお祈りします。お世話になりました。

 

 

コメント
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