こんにちは、健康サポーターH&Sです。
「福祉コミュニティ形成モデル事業推進委員会」という非常に長くて言いにくい委員会の公募委員をしています。今年度初めての集まりがありました。
一昨年、当委員会で選んだ2モデル地区で地域福祉推進会議が発足し、地域住民の支え合いによる福祉のモデル事業の内容が検討されています。
進捗状況が事務局から説明されました。資料は事務局によって丁寧に見やすく作成されており、内容を拝見すると何回も会議が開かれ熱心に話し合いが行なわれてきたことがうかがえます。
正直なところ、話し合いが当委員会にあった頃のモデル事業の推進のあり方が地域福祉推進会議に移ってイメージチェンジしていました。
私は委員会の中で、地域住民が支え合う福祉を目ざすには、福祉に熱心な人材の発掘や育成を考えるより、福祉に関心のない人たちが福祉を「担わされている」という感じを持たずに主体的に気軽に楽しく関われる工夫をすることが大切だと述べてきました。その時は共感を得られたように感じたのですが。
考えてみれば、事務局を始め、私が所属する福祉コミュニティ形成モデル事業推進委員会、地域福祉推進会議のメンバーのほとんどが福祉に関わりのある団体の方々。つまり福祉に大変熱意を持っていらっしゃる方の集まりなのです。「福祉の色を前面に出すと参加が得られにくい。」と分かっているのに、「福祉の担い手」を育成しようとしてしまいます。
「これらのモデル事業は住民に周知されているのか。」という質問が出ました。あまり知られていない感じがしての発言です。事務局から「地区社会福祉協議会の広報誌を臨時増刊したりして努力している。」というお返事。いっそう周知の努力が必要という結論になりました。
私に言わせればいくら努力しても関心のない人は見ないと思います。地域住民が進んで参加したくなる福祉を実現するのはなかなか大変そうです。
もう一つ大きな課題が、運営に必要な財源の確保。行政からは期待できない様子。住民自らが生み出していかなければならないようです。ということは福祉を担おうとすれば経営力も持たなければならないということになります。
これからの福祉のキーマンは、熱血福祉リーダーでなく、経営力を備えた社会起業家かもしれません。
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