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「駿河安蘇備 上」を読む 59

静岡浅間神社(昨日午後、逆光であった)
手前から、舞臺、拝殿、幣殿、本社と続く
「三階」とは何か
拝殿上に見えている高殿なのか

「駿河安蘇備」の上巻の解読を続ける。

国府天神社 騎射御霊社相殿なり。天神原にあり。
祭神 崇道天王、藤の森同躰なり。元御城内にありしという。

熊野社 北安東にあり。古くは大社なりしという。神主 中村伊勢。
祭神 伊弉諾尊 早玉緒尊。寛政年内、京都大火にて
禁裏炎上、聖護院宮へ行宮(あんぐう)の時、東山の麓なれば、御庭に蛇多く
※ 行宮(あんぐう)➜ 皇帝もしくは天皇の、行幸時あるいは、政変などの理由で御所を失陥しているなどといった場合、一時的な宮殿として建設あるいは使用された施設の事。
出ることあり。禁裡附武家をもって、当社の符を奏上せら
れし時、伝奏より当社へ符奉るべきよしを命せらる。依りて
※ 傳奏(でんそう)➜ 取り次いで奏上すること。
禁裏、仙洞御所へ神符を奉りしより、御庭に蛇出ず。その時、
禁裡より白銀五枚、仙洞より三枚、神主へ下し賜るなり。産子、蝮、蛇に
※ 産子(うぶこ)➜ 生まれたばかりの子。あかご。
食わるゝ事なく、村の内に蛇住むことなし。
(つづく)
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