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「駿河安蘇備 上」を読む 76

庭のクリスマスローズ

「駿河安蘇備」の上巻の解読を続ける。

内牧 風土記 宇知牧 寮馬並び駅馬を貢ず。例歳八月、信濃駒
※ 例歳(れいさい)➜ 例年。
使宿す、云々。 古牧ありしと云う。小地名、駒かくれ、駒飼所、
馬渡などいう所あり。
亀谷山結成寺 同所 寺領五石   禅宗
開山、南寂豊公元始和尚、慶長元年六月一日寂す。この僧の
ために建て給いしと云う。石塔あり。左の方に
右大臣、源家康これを建てるの文字を刻す。当寺は始め、相模国鎌
倉亀谷にある。工藤祐経をもって開基とす。祐経の法
謚、天徳法輪大禅定門と云う位牌あり。

古城跡 同所にあり。山上なり。何れの人、居(す)めるや、詳(つまびら)かならず。
(つづく)

読書:「無駄死に 日暮左近事件控 12」 藤井邦夫 著
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