ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

ウイルス4~武漢ウイルスは人工ウイルスか

2020-07-14 10:20:55 | 国際関係
●武漢ウイルスは人工ウイルスの可能性が大

 生物兵器の使用は、1925年のジュネーブ議定書で禁止された。だが、開発や生産、保有に関しては禁止されていなかった。1970年代にこのことが課題となり、生物兵器禁止条約が締約されるようになった。生物兵器禁止条約は、正式名称を「細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約」という。生物兵器の開発・生産・貯蔵等を禁止するとともに、既に保有されている生物兵器を廃棄することを目的とする。1972年に署名が開始され、75年に効力が発生した。
 ソ連は、1972年に生物兵器禁止条約に署名したが、それ以後、密かに生物兵器の開発を進め、炭疽菌・ペスト菌・天然痘ウイルス・エボラ出血熱ウイルス等の生物兵器を作っていた。生物兵器の開発責任者だったケン・アリベックは、1999年に著書『バイオハザード』を出版し、ソ連の生物兵器開発の実態を暴露し、1979年にロシアのスヴェルドロフスクで、生物兵器による人身事故が発生し、68人以上の死者が出たことを告発した。当時のロシア大統領ボリス・エリツインは、事故を事実と認めた。ソ連崩壊後、これらの生物兵器技術は他国に流出したといわれる。
 共産中国も生物兵器条約に加入している。だが、中国では、1980年代に生物兵器開発計画が策定され、研究・開発が進められてきた。そのことが浮かび上がったのは、2002年にSARSの感染が起こった時である。SARSにも人工説がある。2003年4月ロシアの伝染病センター所長のニコライ・フィラトフは「感染スピードや感染過程の進化から判断して、SARSウイルスは人の手によって製造されたものだ」と語った。ロシア薬学アカデミーのセルゲイ・コレスニコフ教授は「このウイルスはおたふく風邪と、はしかのウイルスを合成した病原体であり、自然界にあるものではない」「このウイルスは研究室から、何らかの拍子で外部に漏洩した」と明らかにした。アメリカのシンクタンク、ジェームズタウン財団は「中国は生物化学兵器条約に加盟する以前から、生物化学兵器の研究・開発を進めてきた」と公表した。中国は、SARS感染拡大の初期段階で感染者を人民解放軍病院に収容した。宮崎正弘は、「SARSは人民解放軍が生物化学兵器として開発してきたものだったのではないか」と推測している(宮崎正弘+石平共著『ならず者国家・習近平中国の自滅が始まった!』WAC)
 武漢ウイルスにも人工説がある。このことについて、私は本年1月末から繰り返し、SNSに書いてきた。その拙文は「ドキュメント 2020年武漢ウイルス・パンデミック」に収録していている。あらためて、ここに時系列的に整理して書くことにする。

◆平成25年(2013年)

 中国政府系研究機関である中国科学院の公式ウェブサイトに、次のような実験の報告が掲載された。ハルビン獣医研究所(HVRI)のウイルス研究チームが、毒性が強い鳥インフルエンザ(H5N1型)ウイルスと、感染力が強いインフルエンザ(H1N1型)ウイルスとを、遺伝子組み換え技術を用いて結合し、127種の新型ウイルスを作成した。強い毒性と強い感染力を兼ね備えた極めて危険なウイルスを作り出す実験だった。この研究報告は、権威ある科学雑誌「Science」に発表された。

◆平成27年(2015年)

 武漢ウイルス研究所の石正麗が、論文で「SARSウイルスとコウモリウイルスを組み合わせることによって、最初に、ヒトの気道に感染する新しいタイプのコロナウイルスを作成した」と発表した。

◆令和元年(2019年)

・9月18日
 10月18日に武漢で予定していたミリタリーワールドゲームズの準備作業の一環として、9月18日、武漢天河国際空港で大会専用通路の試験運用を行った。大会事務局は同日、空港で新型コロナウイルスの感染者が発見されたことを想定し、応急処置の演習を行った。
 当時の報道内容は、その後発生した新型コロナウイルスを彷彿とさせるものだった。例えば、「航空会社から天河国際空港に”間も無く入国する飛行機に体調不良の乗客がおり、呼吸困難で心拍などが安定していない”との連絡が入った」「空港は即時、応急対応体制を発動し、感染者の搬送を行った」「濃厚接触者と一般接触者を特定し、経過観察を行った」「2時間後に新型コロナウイルスによる感染が確認された」
 この演習では、感染病調査、医学検査、臨時検疫ブースの設置、接触者の隔離、患者の移送、衛生処理などの応急措置の全過程を実戦方式で行ったと報じられた。

・9月26日
 共産中国は、中国が開催した露・朝・イラン等参加の軍事訓練で、武漢ウイルスの中国公式名称『新型環状病毒』の名を使用した。

◆令和2年(2020年)

・1月26日
 中国共産党の権威ある軍事サイト「西陸網」は「武漢ウイルスの4つの主要蛋白質が交換され、中国人を正確に狙い撃ちできる」という文章を発表した。文章の要点は次の通り。「『武漢新型コロナウイルスは4つの重要な蛋白質を取り替えた』ことである。その目的は第一に、SARSウイルスに偽装し、医療関係者を欺くことで、治療の時間を遅らせることである」「第二に、『人への感染力が強力』であるため急速に蔓延させ、伝染させることができる。人間を絶滅させるこの生物技術はコウモリやアケビが生み出したのでしょうか」「これほど正確な『4つの鍵となるタンパク質』の『交換』は、自然界では1万年たっても不可能だ」「これらの事実から導かれる結論は、武漢ウイルスは実験室が製造と生産に関与していることだ」。続いて、この文章は米国に矛先を向け、「SARSから武漢新型肺炎まで、米国の人種絶滅計画を見る」という小見出しで、米国が生物兵器を製造し、中国人を攻撃できるようになったと非難した。後日この記事は削除された。

・1月下旬
 インドの研究者たちは、新型コロナウイルスの中にエイズウイルスが含まれているとネット上に発表した。彼らの英語の論文 "Uncanny similarity of unique inserts in the 2019-nCoV spike protein to HIV-1 gp120 and Gag" によると、コロナウイルス(正式名称:2019-nCoV ウイルス)の表面のSタンパク質(スパイクタンパク質)の中の非連続的な4つの場所にはHIVウイルスのアミノ酸配列が挿入されている。Sタンパク質の3次元構造を見ると、この4つの挿入物は、動物の細胞膜上のウイルス受容体と相互作用することができる。つまり、2019-nCoVウイルスの感染性はHIVと同じであり、その毒性は依然としてコロナウイルスによって決定される。これらの4つの挿入物は、他のコロナウイルスには存在しない。このような巧妙な突然変異は、自然に発生する可能性がなく、人工的に設計されたものでしかありえないとのことである。この記事はすぐ削除された。

・1月下旬
 イスラエルの研究者たちは、新型コロナウイルスは表面にある4つのタンパク質が自然界には存在しえない配列を持っており、SARSにエイズウイルスが合成されているものだと指摘した。

・2月6日
 ブッシュ子政権時代、バイオテロ法の米国内法と国際法を起草したハーバード大学法科大学院で博士号を取得し、アムネスティ・インターナショナル理事でもあるフランシス・ボイル博士は「新型コロナウイルスは、武漢P4研究所から漏れた生物兵器」とインタヴューで明らかにした。

・2月19日
 ロシア政府衛生部長は、「武漢ウイルスは中国が人工的に造った」と発表した。

・4月20日
 フランス発のニュースによると、エイズウイルス(HIV)を発見したことで2008年にノーベル生理学医学賞を受賞したフランスのリュック・モンタニエ博士が、「新型コロナウイルスは中国武漢にあるウイルス研究所から事故的に漏洩してしまった、人工操作されたウイルスだ」と発言した。博士は発表の中で、新型コロナウイルスSARS-CoV-2の中にエイズウイルスが含まれている、と説明。博士は、生物兵器説ではなく、エイズのワクチンを作る研究をしていて、ウイルスが漏出したという見方をしている。

 以上を踏まえて、私は、武漢ウイルスは自然発生のウイルスではではなく、人工的に作り出されたウイルスである可能性が高いと考えている。何のためにこのような危険なウイルスをつくり出すのか。生物兵器として利用するためだろう。もしこのウイルスが生物兵器を製造するために人工的に開発されたものであり、また生物兵器条約を締約している国が開発したものであれば、同条約違反である。その開発を進めた者たちは、厳しく断罪されねばならない。その疑いの目は、中国共産党の指導層に向けられている。今後、事実関係を明らかにする必要がある。事実が明らかになれば、賠償責任が追及されるだろう。
 既に武漢ウイルスの被害について、中国当局を相手どった賠償請求訴訟が国際的に広がりつつある。フランスの国際放送局RFⅠの4月29日の報道によると、すでに8カ国ーー米国、英国、イタリア、ドイツ、エジプト、インド、ナイジェリア、オーストラリアーーから訴訟が起こされ、請求総額は49兆5000億ドル(約5300兆円)に上り、これに米ミズーリ州を加えると、総合計100兆ドル(約1京1000兆円)となる。中国のGDPの7年分とのことである。史上最高額の国際賠償請求訴訟となる。それだけに、中国共産党は、自らの責任を回避するために必死の対応をしているものと見られる。

 次回に続く。

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