ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

トランプ政権内の大統領罷免運動

2018-10-05 09:39:26 | 国際関係
 2016年11月の米国の大統領選挙にロシアが干渉し、その動きにトランプ陣営が結託していた可能性が疑われています。米国司法長官ジェフ・セッションズは、トランプ陣営にいた選挙期間中に駐米ロシア大使と接触していたため、捜査の指揮から身を引き、副長官のロッド・ローゼンスタインが捜査の統括にあたっています。ローゼンスタインはロバート・ムラーを特別検察官に指名。ムラーが捜査を進めています。

 こうしたなか、ローゼンスタイン司法副長官が昨年5月、トランプ大統領の解任を画策し、失敗に終わっていたことが明らかになりました。ローゼンスタインは近日中に解任されるか辞任する可能性が高くなっています。

 去る9月5日、ニューヨーク・タイムズが、トランプ政権高官の匿名の論説を掲載しました。政権内の「レジスタンスの一員」と名乗る者が、閣僚も含めた少なからぬ政権幹部が、トランプの悪政を止めてアメリカを守るために日々政府内から働いている、と書いたものです。論説は、合衆国憲法修正第25条に基づいて大統領に「職務遂行能力なし」として罷免し、副大統領を臨時大統領に立てる可能性を検討したが断念した、と書きました。この動きの中心にいたのが、ローゼンスタインだったと思われます。匿名の寄稿者が彼なのか、別の人物なのかは、不明です。

 トランプ政権の混迷は深まっています。