彷徨さんへ
いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
彷徨さんは相変わらずよいタイミングでトレードされているようですね。
いただいた次の質問について、私なりの考えを申し上げます。参考にしてみてください。
>相場水準の訂正を待って日本REITや日本株に再度戻すか、それとも一段の円安と米国株高を期待して米国ETFやREITにトライするか、検討中です。
世界中の中央銀行が超金融緩和を志向するなか、日本の年金生活者のインフレヘッジどう図ったらよいか、ご教示いただけますと大変幸いです。
まず日本の株式とREITですが、すでにかなりのレベルに達しています。たとえ長くて数カ月単位での短期の売買だとしても、現在のような変動幅の大きなときは儲けも損失も思わぬ大きさになる恐れがあります。よほどの相場好き、かつ相場巧者でない限り「日本株からはおさらばしましょう!」その後安くなっても、近寄らないことです。次にまた高くなるとは限りません。株式については、今後より詳しく書くつもりです。
「日本の年金生活者のインフレヘッジをどうするか」、これを中心テーマにするなら、短期での投資は避けて長期レンジでの投資に徹するべきだと思います。
世界の中央銀行の超緩和政策ですが、欧州と日本は継続せざるを得ないと思いますが、米国は出口を探り始めています。潜在成長力のある国は羨ましいですね。米国の金融政策の変更は、どんなにちょっとした変化でも世界の金融市場には大きなインパクトとなります。FRBは実際の政策変更時点より前に、牽制球を小出しに投げ始めますので、そこから市場は先取りを始めます。その時株式は大きな下げを演じる可能性があります。
アベノミクスの目標どおりに2%程度のコントロールされたインフレならば、年金生活者は心配いらないはずです。年金にインフレスライド条項があるからです。
しかし目論見と違って大インフレになるときは、金融資産は外貨建てにする以外にヘッジしようがありません。年金支払額を大インフレにそのままスライドさせる余裕はないからです。
以上のことを考慮すれば、私のお薦めは今までと変化ありません。資産を円に置くリスクを感じていらっしゃれば、いまからでも徐々に外貨にシフトすることをお薦めします。アベノミクスがワークしてもワークしなくても、長期的には円安になると思いますので。
外貨の運用先として、米国債以外では米国REITをお薦めします。今は利回りが低くなっていますので絶好の買い場とはいえませんが、米国株式のETFとの比較では、長期的にはより報われる可能性が高いと思います。
いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
彷徨さんは相変わらずよいタイミングでトレードされているようですね。
いただいた次の質問について、私なりの考えを申し上げます。参考にしてみてください。
>相場水準の訂正を待って日本REITや日本株に再度戻すか、それとも一段の円安と米国株高を期待して米国ETFやREITにトライするか、検討中です。
世界中の中央銀行が超金融緩和を志向するなか、日本の年金生活者のインフレヘッジどう図ったらよいか、ご教示いただけますと大変幸いです。
まず日本の株式とREITですが、すでにかなりのレベルに達しています。たとえ長くて数カ月単位での短期の売買だとしても、現在のような変動幅の大きなときは儲けも損失も思わぬ大きさになる恐れがあります。よほどの相場好き、かつ相場巧者でない限り「日本株からはおさらばしましょう!」その後安くなっても、近寄らないことです。次にまた高くなるとは限りません。株式については、今後より詳しく書くつもりです。
「日本の年金生活者のインフレヘッジをどうするか」、これを中心テーマにするなら、短期での投資は避けて長期レンジでの投資に徹するべきだと思います。
世界の中央銀行の超緩和政策ですが、欧州と日本は継続せざるを得ないと思いますが、米国は出口を探り始めています。潜在成長力のある国は羨ましいですね。米国の金融政策の変更は、どんなにちょっとした変化でも世界の金融市場には大きなインパクトとなります。FRBは実際の政策変更時点より前に、牽制球を小出しに投げ始めますので、そこから市場は先取りを始めます。その時株式は大きな下げを演じる可能性があります。
アベノミクスの目標どおりに2%程度のコントロールされたインフレならば、年金生活者は心配いらないはずです。年金にインフレスライド条項があるからです。
しかし目論見と違って大インフレになるときは、金融資産は外貨建てにする以外にヘッジしようがありません。年金支払額を大インフレにそのままスライドさせる余裕はないからです。
以上のことを考慮すれば、私のお薦めは今までと変化ありません。資産を円に置くリスクを感じていらっしゃれば、いまからでも徐々に外貨にシフトすることをお薦めします。アベノミクスがワークしてもワークしなくても、長期的には円安になると思いますので。
外貨の運用先として、米国債以外では米国REITをお薦めします。今は利回りが低くなっていますので絶好の買い場とはいえませんが、米国株式のETFとの比較では、長期的にはより報われる可能性が高いと思います。
かくいう小生も林様のご提案に沿ってこれから外貨建投資に対峙することになるわけですが、日本株の投資ですと、値下がり不安がある場合には日経225の先物を元本の10%程度を売っておくとか、比較的安いコストで容易にヘッジできます。しかし、素人が米国国債やREIT等、外貨建投資をしていて、もしも米国経済に不安を感じたとき、為替リスクと価格変動リスクの両方に対処するとなると、為替リスクにはFX取引の活用が考えられるものの、価格変動リスクには売却以外に方法はないようにも思えちと不安が残ります。
しかしながら、しみじみと円ドルレートの推移をある程度長いスパンで見てみますと、120円ぐらいが平均で現在の102円~103円というレンジではまだまだ円安の余地は大きいと感じざるを得ません。アベノミクスというダイナミックな経済政策に世界は、麻生節効果も手伝って、今のところ「お前の国でうまくいったら俺の国でもやってみたい」的な好意に包まれているようですが、その成功を祈るばかりです。今後ともご教示のほどよろしく願いあげます。
先日このブログを発見して以来、一般的に言われている投資方法や考え方とはひと味違っていて、またタイムリーにこちらの知りたい事が多く書かれていて、さすがプロで誠実な方だと感じております。
このブログでは年金生活の方々をメインターゲットに「ストレスフリー」を説かれていると思いますが、もし可能であれば現役世代向け(私は林さんの3つ下です)にもアドバイスを加味して頂ければと思います。
参考に私の現在の投資をご説明しますと、長期でセゾンバンガードグローバルバランスファンド、個人向けDC(琉球銀行)で日本株・先進国・新興国・REIT のインデックスを 25% ずつ、スポットで日本株インデックスや海外REITファンド(毎月分配)、株銘柄買いなどをしております。
投資当初は、証券会社のおすすめ&利回りだけをみて投信を購入。その後は反省して本を読んでここ数年はやりのインデックス投信を購入という、たぶん一般的(?)な流れ出来ています。出来るだけ低コスト&長期保有をベースに考えてポートフォリオを組んでおりますが、基本的に円資産のみで構成しております。
これで良いだろう、という思いもありつつも心配なのが正直なところです。
外貨建て投資は債券の持ちきり出ない限り、彷徨さんのおっしゃるように為替と価格変動の2つのリスクを持つことになります。
しかし外貨建て資産にすること自体が、日本円のリスクのヘッジなのでそれをまたヘッジすることは本来の意味を失います。
目先で為替が目論見と違う方向に動いたりすると、ついヘッジしたくなるのはよくわかりますが、
「長期の視点の投資をするということは、為替変動に目をつぶることだ」
ということをお忘れなく(笑)
お名前がUnknownさんのままですと、他のUnknownさんと見分けがつきませんので(笑)、できれば適当なニックネームをつけていただけると助かります。それと私のブログにどのような経路でたどり着かれたのか興味がありますので、それをお知らせいただくとありがたいです。
さて、現在のポートフォリオの内容を拝見しますと、かなり広範な分散投資をされているようですね。コピペしますと、
>長期でセゾンバンガードグローバルバランスファンド、個人向けDC(琉球銀行)で日本株・先進国・新興国・REIT のインデックスを 25% ずつ、スポットで日本株インデックスや海外REITファンド(毎月分配)、株銘柄買いなどをしております。
そして以下のように書かれています。
>出来るだけ低コスト&長期保有をベースに考えてポートフォリオを組んでおりますが、基本的に円資産のみで構成しております。
「できるだけ低コスト&長期保有」には大賛成いたしますが、気になるのは「基本的に円資産のみで構成しております」という部分です。
私の理解ではグローバルバランスファンド、先進国・新興国・海外REITはいずれも明らかに外貨建て商品です。その他の日本株インデックス、個別株式、REIT(JREIT?)だけが円建資産です。私が申し上げているのは、評価額が日本円表示でも投資先は外貨だという意味です。
それぞれの金額もしくは構成比がわかりませんので外貨建て比率は計算できませんが、取引銀行・証券に問い合わせれば外貨の構成比がわかると思いますので、是非ご自分の資産構成の外貨比率を調べてみてください。アドバイスはその後ということにさせてください。
今後もよろしくおねがいします。
同世代改めおっちょこちょいです。
まずお詫びを申し上げます。林さんと同世代ではありませんでした。
非常におっちょこちょいな顛末でして、林さんの略歴を見て「1973年慶応卒業~」が何故か 1973生まれと頭に入ってしまい、私の3つ上と勘違いしてしまいました。なんだかおかしいなぁと思っていたのですが、先ほど気づきました。
そのため名前を「おっちょこちょい」に致します。本当は 1976年生まれの 37歳です。
このブログにたどり着いた経緯ですが、それは4月末の JREIT 値下がりがきっかけです。
JREIT を2つほど持っており株と同じようにあがってきていますが、急に下がったりしていてなんだかおかしいなぁと思い調べていたら、このブログにたどり着きました。
REIT が「ゴミため」だったという事など、初めて知ることが多くて非常に勉強になっております。
>気になるのは「基本的に円資産のみで構成しております」という部分です。
これは「外貨建て商品を円で購入しております」という意味で書きました。確かに評価額が日本円表示でも投資先は外貨です。
ここで私が何を言いたかったかと申しますと、現在グローバルバランスファンドを円で購入し85% 程度は外貨で運用されています。で、今後このファンドを解約する場合円で払い戻されてきます。
ここで頭がもたげてきたのは
「はじめからドルを購入し、ドル建てで分散投資した方が良いのではないか?」
「今後、円で払い戻されるリスクもあるのではないか?」
と言うことです。いかがでしょうか。
P.S.
「証券会社が売りたがらない米国債を買え」は本日 Amazon から到着し、読ませて頂いているところです。
「米国債を買え」を購入いただいたそうで、誠にありがとうございます。
私のブログにはREIT経由だったんですね。さまざまなルートがあることに自分で感心しています(笑)。
>「はじめからドルを購入し、ドル建てで分散投資した方が良いのではないか?」
「今後、円で払い戻されるリスクもあるのではないか?」
と言うことです。いかがでしょうか。
「グローバルバランス」のようなポートフォリオをご自分で生の債券や株式を購入して構築するのはかなり困難です。ロットが小さいと買えなかったり、日本から簡単に買えないものも入っている可能性があります。そしてむしろ投信手数料のほうが安いほどコストがかかることになると思います。
>「今後、円で払い戻されるリスクもあるのではないか?」
この部分ですが、おっちょこちょいさんも書かれているように、基本はもともと円で払い戻されますので、ご心配のポイントがわかりかねます。もしファンド自体が「ヤメタ」となれば、その時も当然円で払い戻され、払い戻しの為替レートは買った時のレートではなく、解約時のレートですからご心配はいりません。
以上ですが、回答になりましたでしょうか。
今後もご不明な点があれば遠慮なく。