ウォーリーは時間をかけてよく見れば探せますが、リーマンはどこを探してもいません(笑)。
(注)「ウォーリーを探せ」というのはアメリカの子供たちみんなが知っている絵本で、1ページの中に非常に細かい人を何百人、何千人と書いてあり、そのなかから米粒のようなウォーリーを探すという単純な遊びです。
「リーマン級のショックや東日本大震災級のことがない限り、消費税は必ず上げる」。これぞアベちゃんの政権公約の要です。
サミットで「今の世界経済の状況はリーマン前に似ている」と言った首相の発言、さすがのお抱え新聞日経もあきれたようです。
引用
タイトル;首相「リーマン前に似る」 危機認識、首脳間にズレも
安倍晋三首相は26日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、世界経済について「危機に陥るリスクがある」と訴えた。政策対応を誤ればリーマン・ショック級の経済危機が発生しかねないとして各国に財政出動を促したが、認識は必ずしも一致しなかった。首相の強い訴えには、2017年4月に予定する消費増税を再延期する地ならしの思惑が透ける。
引用終わり
「危機認識、首脳間にもずれが」とタイトルで遠慮がちに言っています。他の首脳も「リーマン前」発言にはあきれてものが言えない状態でしょうが、そこは主催者を立てなければいけない義理があるので、正面切って「アベちゃん、あんたは間違ってるよ」とまでは言えないのです。そこで、他の首脳から「そうでもない」くらいの発言があり、「首脳間にずれ」なのでしょう。
日本、アメリカは雇用が絶好調で欧州ですら失業率は目覚ましく改善しています。いったいどこにリーマンはいるのでしょうか。新興国経済がうんぬんと言いますが、マイナス成長で苦しんでいる主要新興国はブラジル以外に見当たりません。
ではロイター日本語版はどう伝えているか。
引用
安倍晋三首相が26日の討議で、コモディティ価格の下落などがリーマン・ショック級とする資料を各国首脳に提示したが「クライシスとまで言うのはいかがなものか」との異論もあり、世界経済の現状認識に注目が集まっていた。
首脳宣言は、世界経済の回復は続いているが「下方リスクが高まっている」とする一方、「新たな危機に陥ることを回避するため、経済の強じん性を強化してきている」とし、現在の状況が危機に当たるとの認識では一致しなかった。
引用終わり
ロイターははっきりと「現在の状況が危機に当たるとの認識では一致しなかった。」と書いています。
さらにブルームバーグ英語版では、「日本はG7で、世界は危機的状況に向かっているという合意を取り付けるのに失敗した」とまではっきりと書いています。
これで果たして消費税を上げられるでしょうか。にもかかわらず今日の日経夕刊は、首相「増税先送り、来週表明」の見出しになっています。首相の意向を汲みすぎるほど汲んじゃったのでしょう(笑)。
これら一連の状況を見ると、やはりトチ狂っているのは成果を上げられないアベちゃんとクロちゃんであることが明らかになったようです。
それとは直接関係ないのですが、今朝のTV東京のモーニング・サテライトでは三菱UFJモルガンスタンレーのアナリスト藤戸氏が鋭い指摘をしていました。モーニング・サテライトは見ていない方、見られない方も多いとおもいますので、内容をかいつまんで書きます。彼はもちろん私が忌み嫌う証券系アナリストの代表選手ですが、歯に衣着せぬ物言いの中で、今回含め時々参考になる鋭い分析を出してくれます。その内容とは、
「中国の住宅価格が完全にバブル症状を呈している」というものです。
昨年中国では株価暴騰のあと大暴落して株バブルが崩壊しました。それを見た政府が住宅投資への締め付けを緩めて見事に住宅バブル形成に成功し、主要都市の住宅価格が昨年末以降ここまでで5~6割も上昇していることをグラフで示してくれました。半年でここまで上昇するのは異常ですし、バブルそのものです。藤戸氏はその崩壊が夏以降にも迫っているという指摘をしていました。
その指摘を見た私はこう考えたのです。
常に株価上昇至上主義の藤戸氏はまことに鋭くウォーリーを見つけたのだ。いや、リーマンを見つけたのです。彼自身はサミットの話と中国の住宅バブルを結びつけてはいないし、全く別の話をしていたのですが、私が勝手に彼とアベチャンのために、リーマンが中国にいたのを見つけてあげました(笑)。
これでアベチャンも頭っからバカにされないで済みますし、消費税先送りを言い出すことができるようになるかもしれません。そうすれば藤戸氏も万々歳です。
どなたかアベチャンに私のブログを教えてあげてください(笑)。
今回はアベちゃんのトンデモ発言があったので、講演会内容については次回に延期です。
選挙前の消費税延期の理由にG7を使うとは都知事並みにせこい。この件、ぜひ黒田総裁に見解をきいてほしいものです。
もう何もいうことはありません
行くとこまでいくのでしょう
危ないと思う人は自主避難しかありません。
中国の不動産バブルを指摘するのはよいのですが、
その前に日本国債はバブルじゃないでしょうか?
どう見ても怪しい状態なのに・・・・
証券アナリストは株価の煽りばかりしないで
たまには日銀の行く末が株価にどう影響するかの
考察をしてもらいたいものです
仮説1.6月1日までの間に、リーマン級のものが何か起こることを知っている
仮説2.(今日)消費税延期の前振り→世論の反対の引き出し→(6/1)1%増税・1%延期の発表
仮説3・どうにもストーリー展開できず困っている
私の頭だと、これくらいなのですが、1も3も嫌ですね。
2も嫌ですが、1%増税を、先週、テレビで個人的見解として述べていた政治家を見ましたので。
どうなるやらですね。
債券王ビル・グロスが恐ろしいこと言ってます
多少はポジショントークもあるかもしれませんが、
それにしても日本国債に対して激烈な事言ってます
内容的には財政破綻ですよと言ってるのでしょう
さて、アベちゃん、クロちゃん本当に大丈夫?
どの方のご意見も、「いい加減にしろ」一色でした(笑)。
まったくもってその通りだと思います。
本文でもさらに触れるようにします。