ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)

新刊「投資は米国債が一番」幻冬舎刊
「証券会社が売りたがらない米国債を買え」ダイヤモンド社刊
電子版も販売中

このブログ、「ストレスフリーの資産運用」について

2015年01月05日 | ブログの概要と方針

  今年最初の記事になりますが、このブログを最近になって読み始めた方へ私の資産運用の考え方をお伝えすることから開始いたします。

   昨年末にこのブログを始めた経緯について書かせていただきました。元々書籍が出版できなかった時のバックアップのつもりだったのですが、出版が可能となったため、むしろ著書のアフターケアの意味合いが強くなりました。読者の方からの疑問・質問に回答するとともに、出版物は日々古くなるため、アップデートの意味もあります。

 では、私の資産運用の考え方です。

1.   基本的考え方はブログのタイトルどおり「ストレスフリーの資産運用」です

2.    これまで相場に翻弄され、証券会社に翻弄された方々を救いたい一心で書いています

3.    そのため対象資産は安全な債券で、中でも世界で最も安全なアメリカ国債が中心です

4.    日本という国のリスク、円資産のリスクをどうしたら回避できるかの回答をお示しします

5.    もう少しリスクを取ってもよい方に向けに著書では①オーストラリアの国債、②アメリカのREIT、③バークシャー・ハサウェイの株式をお薦めしていました。そのうち豪州国債だけは13年なかばに新規の投資はストップ、すでに投資されている場合はそのままホールドと変更しました

6.   私の著書の「証券会社が売りたがらない米国債を買え」は国際標準の安全な投資法を勉強できる教科書になっています。ブログでもたびたび引用しますので、お読みいただけると理解が深まります

7.   私自身は数字ヲタクです。経済・金融・資産運用の判断は好き嫌いや勘ではなく、あくまで客観的な数字のみが材料だと思っています。この先を読むための材料も極力数字でお示しします

 これらが私の投資に対する基本的考え方で、今後もこうした考え方は貫くつもりです。しかし経済は生き物ですから、変化に対して対応することはやぶさかではありません。

   そして「ブログの運営方針」ですが、厳格な方針は持ち合わせません。しかし

 『大事なことは読者の方との双方向コミュニケーションだ』と思っています。読者の方同士のやり取りも大いに歓迎いたします。

 以上が簡単ですがこのブログの大まかな方針です。

   今年からテーマをもう少し分け整理していくことにしますが、具体的なテーマは一応以下のように考えています。分類は後のち検索したりする時にしやすくするためです。

 テーマ分類

①   資産運用

②   日本経済・財政

③   日本の株式市場

④   円をめぐる為替市場

⑤   日本の債券・金利

⑥   アメリカ経済

⑦   アメリカ債券・金利

⑧   その他の経済・金融の話題

 

エッセイは

○アート

○旅行

○ゴルフ

 おおよそこうした分類で行くつもりですが、多少の増減はあるかもしれません。

 では今年一年、よろしくおねがいします。


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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Owls)
2015-01-05 18:45:00
こんにちは

今週の週間「エコノミスト」が円安特集でした
内容はよく見かけるようなものでしたが、
前にも話題に出した、ドルは基軸通貨から転落すると
仰っていたあの方の年末の為替予想が1ドル130円。
基軸通貨転落話は無かったことになっているようです(笑)

それと為替の騰落率がロシアのルーブルに次いで下落してるとのこと。
テレビ等に出てくるエコノミストやアナリストが何かと言い出すリスクオフの円高という話は違和感を感じました。
リスクオフの円高というが、リスクが消えたわけでもないのに円安が進んでいたことになります。
ホテルカリフォルニア状態の日銀の政策が招いた円安なら、普通に経済・財政危機の円安と解説すべきでは?
そうなった原因は日本の財政・経済が招いたことなのですから。

なにやらエコノミストやアナリストも怪しい大本営擁護をする姿に怪しさを感じてしまいます。
返信する
新年早々おバカ質問ごめんなさい (おっちょこちょいのななし)
2015-01-05 23:14:11
林様こんにちは。
数字のわからないななしが、新年早々妄想レベルおバカ質問よろしいでしょうか?

①テレビで見たんですけど、ロシアのおばちゃんが現在の自国通貨の駄目っぷりに、自国通貨をはなっから信用してないんだか、買い物する度に、あらかじめへそくりしていた?USドルを両替商でルーブルに一旦両替してから、スーパーマーケットに買い物しに行ってる様子をテレビで観ました。ななしは日本もいずれこれに近い状態になる時が来るのでは・・とふと不安になりました
妄想でしょうか?

しかしロシア人ってたくましいっていうか、自国の通貨をはなから信用して無いんだか・・通貨下落で大きな暴動起きた話も特に聞かない。こういう状況に慣れてるんですかね?。そういえば、以前ロシア人のイケメン男性ストリッパーがななしの街にもうようよしてましたよ。田舎にも出稼ぎできてたんですよ^^

②いずれ日本にやってくるかもしれないこの状況(ななし妄想レベル)をふまえ、ロシアのおばちゃん見習ってななしも今から米ドル紙幣をとりあえずたんす預金で少し位は持っておきたい衝動にかられますがですが林様いかがでしょうか?
今現在安いレートで日本ドル紙幣が調達したいんだったら、「大黒屋」ですかね(爆)

③今後円安になって海外からの旅行客増える見込みなら、インド人両替商みたいなのがこれから日本の街中にぽこぽこ出来はじめてもてもおかしくないのでは?今後日本にも両替商が東南アジアなみに増えると妄想してます。やっぱ変かな?

④「円の一日あたりの預金の引き出し額に規制がかかること」もななしの妄想。「いくらなんでも日本では絶対にありえ無いよ!そんなときは事実上のデフォルト状態だよ」と皆様方に笑われそうですが、それも無いとも限らないような気さえします。
今マネーロンダリング防止とかいって大学に学費振り込むのでさえ銀行でうるさく免許証見せてとか親子関係証明を言われますですよ。ATM一日引き出し額も振り込めサギ防止の名目で制限されてますが、これもなんだかな~~
林様いかがでしょうか?

米ドル債や外貨MMFで保有してても、もしハイパーインフレになるなら、買い物用に今から米ドル紙幣ほしいんだけど、当然ATMから引き出しできるのは自国通貨円だけなんですもの
それでUSドルを今から現金で持つ事も今後の対策のひとつでは無いかと思っちゃいましたが・・もちろんUSドル紙幣は金は金の卵を産まないのと同様に紙幣も卵は産みませんが・・・円よりか信用は産まれちゃってる訳ですよね。ななしはこれが金の卵に見えるです

④あと、米国債等の海外の金融資産そのものに対する税制がどういう方向でどう変わっていくか(資産税?)が、妄想レベルでも皆様の話題にのぼる事ゼロですね。

⑤更にぶっ飛んでますが、どうせ色んな形で税金で持っていかれるの心配するくらいなら、有る程度年齢いってる人は持っていかれる前に全部使っちゃえ!ってのもありですよね
まあ寿命が判らない以上無理ですね

ななしの理想は「資産防衛!それでも楽しく使いながら健康に人生全うしたい」
返信する
Owlsさんへ (林 敬一)
2015-01-06 10:27:22
あの方、まだ生きていたんですか(笑)

聞く方はブラックジョークのつっもりで聞いているんでしょうかね。
返信する
ななしさんへ (林 敬一)
2015-01-06 10:32:37
ことしも楽しくおねがいします。

ロシアは91年にソ連が崩壊してからひどいインフレの連続で苦しみました。98年には千分の1のデノミがありました。ということは物価がその7年間に1千倍にもなったということです。

その間は為替規制で外貨は手に入りませんでした。ロシアのおばさんにしてみれば外貨が手に入るようになってからはせっせと貯め込んでいたんでしょう。98年はきのうのことですから。そしてお金持ちはギリシャに預けてトチった。おばちゃんの勝ち!

まあ、彼らにしてみればきのうの悪夢がまたきたという程度の話でしょう。

日本はまだ大丈夫です。ドルに転換しておくのは大事ですがドル紙幣をタンスにまでは必要ないと思います。泥棒、そして火事でもあったら燃えちゃいますよ。インフレになり始めたらロシアのおばちゃんのことを思い出しましょう。

 海外資産に対する政府の政策は税金問題なので別です。税金は海外資産だからかけるのではなく、いままで逃れていたからかけるのです。どこに置いても基本は同じだということです。

消費税が貧乏人を苦しめるなら、資産課税にしてカネ持ちから取ろう、これは将来的にはありうるでしょうね。「21世紀の資本」の著者も、それを言っています。

>ななしの理想は「資産防衛!それでも楽しく使いながら健康に人生全うしたい」

そうですよ。何歳まで生きるかわからなくても、何歳まで元気でオカネを使えるかはだいだいわかるので、それまでに使いきるのが人生の達人です。
返信する
少しリスクを取るとすると。。。 (債権丸)
2015-01-06 13:36:42

林様

明けましておめでとうございます。
本年も楽しみにしております。

さっそくですが幾つかのETFについてお伺いです。
勿論、林さんが推奨したから買うという事ではなく
今年の世の中の動きを考える意味で
最近、気になって調べているものです。

林さんの投資方針であるストレスフリーとは
異質なものですで頭の体操的に研究している
ものであります。もしかしたら、1割ぐらいの
資産で買ってみようかとも思っております。

①PFF(米国優先株)

利率:6.95%

・リーマンのときに半額以下と暴落しましたが
 概ね40ドル/株に推移しており債権的な正確かと
 理解しております。米国株が史上最高値に
 関わらず利回りが高いのが魅力と思います。

http://finance.yahoo.com/q;_ylt=AqPlCdSAZGgb7nTFDjKJqhWG684F?uhb=uhb2&fr=uh3_finance_vert_gs&type=2button&s=PFF

②JGBD(日本国債ベア3倍)

長期金利が初の0.2%台(東京債券市場)
凄いことですよね。流石に下がりきったと思い
買うには良いかとも思っております。

日銀が金利の押さえ込みに失敗しますと
円安と債権安のダブルで資産が増えそうです。

ベアETFで価格が変わらなくてもちょっとずつ
価格が下がっていく特徴があるので
長くは保有できないものです。

http://finance.yahoo.com/q;_ylt=AqPlCdSAZGgb7nTFDjKJqhVzAcAF?uhb=uhb2&fr=uh3_finance_vert_gs&type=2button&s=JGBD

③TMV(米国債ベア3倍)

今年後半には米国が利上げを一定以上の
確率で実施するのであれば下がり続けている
価格が上昇すると考えております。
金利上昇後にTMVから価格が下がる
TLT(米国国債 20年超)に乗り換えようと思っております。

http://finance.yahoo.com/q;_ylt=AoH_uBrRDK6dz9mKDwjdreVzAcAF?s=TMV&uhb=uhb2&type=2button&fr=uh3_finance_vert_gs

返信する
債権丸さんへ (林 敬一)
2015-01-06 18:47:22
優先株がどのようなものか基本的なことはご存知ですか。

発行体はどんな発行体か、発行条件、償還条項、利回りと価格変動の関係などの基本ですが。
返信する
有難うございました (おっちょこちょいのななし)
2015-01-07 10:39:21
林様、本当に有難うございました

林様のおかげで、よ~くわかりました。
ななしは、暴走する一歩手前でした(汗)

>ロシアのおばさんにしてみれば外貨が手に入るようになってからはせっせと貯め込んでいたんでしょう。98年はきのうのことですから。そしてお金持ちはギリシャに預けてトチった。おばちゃんの勝ち!

ななしに限らず、おばちゃんってどこの国もたくましい!

>海外資産に対する政府の政策は税金問題なので別です。税金は海外資産だからかけるのではなく、いままで逃れていたからかけるのです。どこに置いても基本は同じだということです。

ななしの妄想では、更にその対策として政治家や大金持ちは、もうとっくの昔に海外法人等を作って出来るだけの対策はしているのではないか、大金持ちはその方法をごっそり盗めばいいけどななしに一切関係なしorz.....




林様。為替って昔から日々こんなに上下するものだったのでしょうか?

林様のブログや著書の最初からの読者は近頃からの読書に比べて、金融資産に占める米ドルの割合は多いと思いますしドルが安いときにバッチり買えてるはずです

例えば読者の米ドル平均購入単価が1ドル100円で一人当たり5000万円分(50万ドル)米ドル購入してたとすると、一日1円の為替変動で(そんなの近頃しょっちゅうですね)ご自分の金融資産が円換算で50万ぶん上下に変動しちゃうたび、青くなったり赤くなったり・・・でも、そんなんじゃダメってことですね^^

ななし家はここにいらっしゃる皆様方と全く色んなレベルが違います(脳みそとか年金額とか)
例えばいずれもらうであろう年金にしたって国民年金のみのレベルです
さらに、去年から主人が無職で年間相当な赤字。
父ちゃんはななしが逞し過ぎて我が家はいつでもどうにかなると、お金に興味なし

林様の著書とブログに出会って以来、バブル時代独身の時に「こりゃ貯め時じゃ~」とこつこつ働きづめ稼いだ虎の子を現在少しずつ米外貨MMF購入。今、円に戻せばななし家の年間赤字なんか吹っ飛びます
エクセル管理でその事が理解でき、心の余裕がうまれました

近頃お金って一体なんだろな~って思うときがあります
お金そのものはタダの紙切れ。林様のおっしゃるように火事で燃えたり泥棒に遭えばオシャカ。

でもそのお金を上手に活かしてこそ命が吹き込まれるような気がします。

林様がスキーやゴルフに絵画をエンジョイされてる素敵な生き方を見るたび、そのような気持ちにじわじわ変化してきています。

絵画や音楽や自然を愛でる心
どんなことがあっても心が健康で無いと・・
体が健康でない人も心が健康だったら大丈夫!
お金が健康で無いと心が不健康になりがちの「ななし」orz....は、林様のブログや著書でこの年になって、トータルバランスが大事だなあ~~って思い始めました

今年もどうぞよろしくお願いいたします









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優先株 (債権丸)
2015-01-07 11:23:25

>優先株がどのようなものか基本的なことはご存知ですか。

かなり浅はかですが
「議決権が無い代わりに、配当を受け取る権利が優先される」と理解しております。

このETF(PFF)は米国が8割以上で300以上の著名な企業が発行体となっております。
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何か代替え方法が? (なんだかんだ)
2015-01-07 13:27:08
林さん、皆さん、
こんにちは。とうとう10年債の利回りが2パーセントを割り込んでしまいました!昨年夏からMMFで待機中のドルをどうやら今年も寝かせることになりそうな気配・・・・。ちょっと残念な気持ちもあります。この待機期間の何か良い代替え方法があれば・・・・皆さまのお知恵がお借りできないでしょうか?為替が読めれば売り買いでの方法もありますが、難しいかな?やはりじっと待つのが正解かな?
返信する
債権丸さんへ (林 敬一)
2015-01-07 17:24:46
>「議決権が無い代わりに、配当を受け取る権利が優先される」

それはそのとおりです。しかしそれは重要なことではありません。

そもそも「配当の優先順位が高く、配当の率も高い」そんなおいしい話には当然「高いリスク」があるからです。ハイイールド債は何故ハイイールドなのかと全く同じ理屈です。

発行体は何故高い配当を払い、優先順位を投資家に与えるのか?

隠されたメリットがあるからです。発行体にもそして引き受ける投資銀行にも。

以前もコメント欄で金融機関が発行する劣後債券のことを説明しましたが、優先株も同じ様な仕組みが入っています。

優先株もだいたいが金融機関の発行で、コーラブル(期限前償還条項)つきだし、株への転換権オプションがあったりします。金融危機が起こればいっせいに大暴落します。

日本国債や米国債のベアボンドも、思惑と違えば怪我しますよ。

それでもよいならどうぞ、としか言えません。
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