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1ドル150円でも米国債は買いだ

2022年10月21日 | 米国債への投資

  クロちゃん、円安に追い詰められましたね。トラスさんのように、早めに「間違えました、すみません。これにて辞任します」と、2年でだめだった時に決断しておけばよかったのに。そうすれば日本の財政・金融は取り返しのつかない状況にはならなかったと思いますし、あなたも追い詰められることはなかったのにね。

  先日の国会予算委員会で野党議員に「即刻辞任すべきだ!」と問い詰められたのに対し「辞任するつもりはない!」と即答しました。刻一刻と大破綻に向かっていることを認めず、破綻のマグニチュードをひたすら大きくすることに邁進しています。

 

  そんな中、ドルは高くなると同時に、米国債金利も上昇を続け、投資を考えている方は、大いに迷っていることでしょう。私の個人相談窓口でも相談が際立って多くなり、過去に相談された方からも再び連絡をいただくようになっています。

 

  では、現状のドル円と米国債の金利で、いったいどう考えるべきなのか。私の結論は、

「ドルが150円でも米国債は買いだ」、です。

 

  その理屈を数字の根拠とともに示します。

 

  簡略化のため現状1ドル150円のレートで、金利4%のゼロクーポン債10年物を買うことにしましょう。10年後のブレークイーブン円レートはいくらか、計算します。

  まずは金利4%の10年複利で、元本はいくらになるのか計算します。以下のサイトに数字を入れれば簡単に計算できます。

https://keisan.casio.jp/exec/system/1248923562

  米国債1,000ドルを1ドル150円で買うと15万円です。すると10年後に元本はほぼ1,500ドルになります。投資時点の円額は15万円でしたから、以下のような割り算をするとブレークイーブンを計算できます。

150,000円÷1,500ドル=100円

  戻ってくる1,500ドルが15万円と等価になるのはドル円が100円のときです。つまり円レートが100円を切らなければ、損をすることはありません。

  100円以上であればすべて儲けになります。

  ちなみに10年後の為替レートが買ったときと同じ150円であれば、225万円になります。計算は、

1,500ドル X 150円 = 225,000円

225,000円 ÷ 150,000円 = 1.5倍

10年で1.5倍とは、大変なリターンですよね。それがもし円が200円になろうものなら・・・・。皮算用はやめておきましょう(笑)。

 

  金利というリターンをもたらすドルという通貨の強さを見せつけられます。それにくらべ雀の涙しかリターンのない通貨円。なさけないことおびただしい。

  我々家計の金融資産は2,000兆円もあり、そのうち1,000兆円がほぼなにも生み出さないブタ積みの現金・預金に放置されています。寺島実郎さんが言う様に、もし金利がたったの1%にでもなったら、我々の収入は黙っていても毎年10兆円も増えます。それをゼロに放置する、クロちゃん、あんたの罪は大きいよ!

  その機会損失を彼に罰金として払ってもらうのもいいかも(笑)

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