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「誤解を招きかねないので、撤回します」ってか

2017年07月06日 | エッセイ

  「誤解を招きかねないので、撤回いたします」

  この言葉、最近耳にタコができるほど政治家連中から聞かされています。特に自民党「魔の2回生」である稲田氏からは、何度聞かされたことか。

  いったい誰が何を誤解すると言うのだろうか。

  はっきり言って「冗談じゃない!」

  「お前ら国民は必ず誤解する」と言われているような気がして、実に腹立たしいのです(怒)

  稲田氏が言ったのは都議会選挙の応援演説で、「防衛相、自衛隊、防衛大臣、自民党としてお願いしたい」という、シンプルで誤解も曲解もしようのない法律違反の言葉です。

   ごかいも、ろっかいも、あるもんか(笑)。

  何故「違法な発言をしてしまったので、ごめんなちゃい」と謝罪しないのか。きっとそれが菅官房長官直伝の決まり文句なのでしょう。

  「お前らが誤解するから」という理由で、違法性をごまかせると思ったら、大間違いだ!

   あー、すっきりした(爆)

   賛同される方、遠慮なくコメント欄で「いいね」をしておいてください(笑)


  ついでだー!

  おごれる自民党を内部から批判した、後藤田正純・衆議院議員に座布団1枚!

彼が所属する自民党を批判したことに関するハフィントンポストの記事を引用します。

 

引用

自民党の後藤田正純・副幹事長が7月3日、東京都議選で自民党が惨敗をしたことをめぐり、「密告、引き締め、礼賛、おかしな管理をしている今の自民党執行部を見ると、結果は仕方ないと思わざるを得ません」と自身の公式サイトとフェースブックに書き込み、党執行部を批判した。

都議選で応援演説に立ったという後藤田氏は、演説の中で安倍政権と自民党の問題点や反省を述べた上で、「安倍政権の成果に理解を求める挨拶をしてきました」と説明した。

ところが演説内容をめぐって後藤田氏は、「安倍批判をしたと、党幹部に伝わり私にクレームがきた」と明かした。

こうした状況を受けて後藤田氏は、党執行部を痛烈に批判した。

引用終わり

   無派閥を貫く彼が、清廉潔白だとはいいませんが、勇気ある発言を評価します。

  自民党内で、いよいよ内部からの批判が出てきました。

  先月このブログで私は「ホイッスルブロアー」という記事を書きました。トランプ政権内部や文科省などから出てきた暴露・告発を評価してのことです。

   そうした内部告発の動きがまさか自民党から出てくるとは予想できませんでした。都議会選挙で負けた候補が恨み節を言うのとはわけが違います。後藤田氏と言えば由緒正しい政治家家系。大叔父が大臣や官房長官を歴任した後藤田正晴氏です。

   正純氏ではなく、後藤田正晴氏の甥っ子の一人が高校で私の1年後輩にいたので、実は後藤田という名前に強烈な印象が残っています。何故強烈な印象かと言うと、時は70年安保に向けて学生運動が非常に盛んで、東大紛争の時期だったからです。紛争にかかわる重要人物3人の家族がそばにいたのです。時の東大総長加藤一郎氏の娘さんが1年先輩、坂田文部大臣の息子さんが1年後輩、そして学生を排除した警察庁長官が後藤田正晴氏だったのです。

   3人は東大紛争をめぐって何か月も毎日ニュースになっていました。家族は相当大変な思いをしていたことと思います。学校ではついつい、3人のことが話題になっていました。別にいじめたのではありません。同級生たちは、つくづく有名人の家族はたいへんだなー、と同情していたのです。

   加藤総長の娘さんは公知の事実なので明かしますとNHKアナウンサーから議員になった小宮山洋子氏。みんなから賢い「洋子ちゃん」と慕われ、卒業式では生徒総代で、さすが東大総長の娘さんと言われていました。彼女はのちに厚労大臣になり、加藤氏はのちにわが母校成城学園の学長にもなってくれました。

   横道に逸れましたが、ホイッスルブロアーの存在が今こそ光を放ち、世の中をすこしでもよくしてほしい。私のささやかな願いです。

 つれづれなるままに 

コメント (6)
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