岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

 「電話帳」

2024-01-09 16:26:16 | いなか暮し

 暮れに何日もかかって、老妻が作ったしめ縄、しめ飾り、屋敷内の氏神様、神棚から母屋の玄関、車庫、物置まで飾りつけたしめ飾りだが年が明けて松の内7日、8日には取り外して鎮守の八幡様のどんと祭行。
 古いお札とともに、燃える炎に手を合わせ今年も安穏な1年であれと・・・・

 松の内は来客も少ない、こたつに寝転んで覗いたスマホ。「電話帳」には多くの人々が名をつらねる。
 ポケットベルから始まり、懐かしいガラケイからスマホに代り器械が替わるたびに繰り越した「電話帳」機能、実にたくさんの人々が名を連ねている。
 亡くなった人も何人か、一緒に旅行した人、お世話になったのに今はすでにお付き合いのなくなった人、認知症が進んで・・と言ってその後に連絡のなくなった人、少々悪いことをしながら、おしゃれなひげをたくわえていた知人、亡くなって10年もたつのにどうしても「電話帳」から消せない友人は喉にがんができて声が出なくなり、急遽覚えたメールで一緒の山登りの思い出をいっぱい送ってくれたが半年ほどで亡くなった。
 もう来るはずもないメールだが、もしかしていつか・・・消せずにいる。
 勤めていたころの同僚は顔さえも思い出せない人も、、一人住まいだと連絡してくれた人もいるが、今はどうしているんだろう。
 中には楽しい思い出も、人生相談の「夫の携帯電話には・・」のちょっと怪しい番号も・・
 亡くなった方々には恐縮だがこの際、「電話帳」からは削除させていただきたい。
 去年、永平寺、おととしは高野山で亡くなった方々の、供養のお参りしたのでどうかお許し願いたい。

 今年も「今年限りで・・・」と、年賀状仕舞いの挨拶が何枚かあった。メールなりラインなりを自在に操る若い世代ならともかく我々年代は、年に一度くらいは、どうせプリンターで印刷するにしても、一筆近況も添えて。
 もちろん「電話帳」を使って、日頃の無沙汰のお詫び電話もこころがけたいと思う新年である。

コメント
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