岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「あるデクノボーの雑記帖」

2016-07-05 14:44:44 | 日々の暮らし

 春には見事な枝垂れ桜、勝手に名付た「御蔵屋敷の滝桜」の咲いた庭には、今の時期 紫陽花が咲き誇っている。
 ご主人が植え続けた紫陽花は種類にして48種とか。

            
 これも紫陽花?と思うような 

 広い庭の中ほど、当国八十八ヶ所 八十三番札所の観音詣りに訪れる人々の目を楽しませている。
 見頃は今月、7月の10日頃までだろうか。

   胡四王山

   古伝懷(ゆか)しき

         胡四王の社

   神苑静寂 人心改まる

   老樹亭々として 涼風通い

   眺望遥かなり 岩手の山河  無一

 郷土の誇り、胡四王山を詠んだ素晴らしい詩である。
 作者の無一氏(ペンネーム)は地区の旧家の生まれで大正年代盛岡の中学に学んだ。
 文学を愛し憧れ、終生読書を好まれ昭和15年頃、宮沢賢治没後数年にしてその偉大さに気が付き胡四王賢治の会を主催し、後年胡四王山麓に宮沢賢治記念館が建設される際には多大な努力、貢献をされた。
 晩年、地区の全戸に配布されたものだったろうか「あるデクノボーの雑記帖」を発行された。
 その中で 『読書を通じて、色々と真理を学ぶことが出来るのである。
        私は青年諸君に特に申し上げたい。
        読書をたのしむ習慣を養いたまえ。
        良き書物をできるだけ多く読みたまえ。
        そして良き人間性を養い、明るい郷土、又、良き社会を作る為に努力したまえ、と。』
 

コメント
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