岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

八幡さまの大杉

2015-02-27 16:23:37 | いなか暮し

 鎮守のお社、八幡さまの大杉                         
 おそらくはわが郷、一番の古木だろう。根元の径は1.7メートルほど、樹齢はいったい何年ぐらいだろう。

 昭和10年代に写したと思われる写真には現在の大杉の手前に大きな木が見えるが今はない。
 お気づきだろうか、鳥居の左手下に二人の子供らしき姿が映っている。当時の服装がしのばれる。

 神社の起源、言い伝えは 永承年中(1046~)・・・といえば1000年にも近い昔、源 頼義、義家親子と安倍一族の戦いの頃となるがそこまでの古木ではないだろう。
 文政元年に(1818)に社殿を修復し遷宮をしたというから凡そ200年もの昔、この大杉はそのころには境内にあったかもしれない。

 八幡さまは昭和30年頃までは旧暦3月15日には火防祭でにぎわった。
 各集落から山車を繰り出しその豪華さを競い合い老いも若きも祭りを楽しんだ。
 暗い戦後になぜこんなに陽気に祭りを楽しんだのだろう。  
 昭和23年に北上川からの揚水事業が完成し、今まで水がなくて田んぼをつくれなかった地域や、水が不足がちになる田んぼ130町歩に水がいきわたり 食料不足の時代に沢山のお米を作れるようになった嬉しさの表れだったのだろう。

 八幡さまの境内には火防の神様、「古峰神社」 最上講の「出羽三山」 等々の石碑や郷土出身の戦死者を祭る「慰霊碑」などがある。

コメント
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