30年ほど前、知人から「教育勅語」を染物にしたものを貰い額に入れて我が家の「常居」とよばれる仏間の入り口に掲げている。 ※写真 大分、くたびれてきているが「勅語」を元に子供達を教育したとか姿勢を正したとか、そういうことではない。
只、掲げたというだけ、ちゃんと読めるのは戦前の教育を受けた年老いた母だけである。
ちゃんと読めぬまでもその内容はわかる。
・・・・・爾臣民、父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ、朋友相信ジ、恭倹己レヲ持シ、博愛衆ニ及ボシ、学ヲ修メ、業ヲ習ヒ、以テ知能ヲ啓発シ、徳器ヲ成就シ、進ンデ公益ヲ広メ、世務ヲ開キ、常ニ国憲ヲ重ジ、国法ニ遵ヒ、・・・・・
国民の皆さんは、子は親に孝養をつくし、兄弟、姉妹はたがいに力を合わせて助け合い、夫婦は仲むつまじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じあい、そして自分の言動をつつしみ、すべての人々に愛のてをさしのべ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格をみがき、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また法律や、秩序を守ること・・・・・(口語訳は国民道徳協会訳文による)
14日夜の長崎、佐世保市の、銃乱射事件や毎日のように起こる異様な事件を見聞きするたびに「教育勅語」の一文が思い出される。