岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

節分とチェンソー

2006-02-03 12:21:48 | いなか暮らし

Cimg0837  建物を北風から守る屋敷林、居久根(いぐね)と言う

 節分の2月3日 村では朝から木を切るチェンソーの音がする。居久根と呼ばれる屋敷林を切る音である。節分の日は屋敷内の木を切っても木に宿る神様が怒らない日である

 どこの家でも杉、ヒバを植えている。大事に育てて北風から建物を守り新築や改造の用材として備えたり、我が家の場合は41年前に父が屋敷林を売って私の結婚式の費用に充てているので財産としての価値も大きかったに違いない。

 我が家では750坪ほどの屋敷に建物郡を守るように100本ほどの杉、ヒバの大木があるが少ない方である。本家では1500坪の屋敷に数100本ほどの杉が植えられきちんと手入れされている。屋敷林と言うより大きな森である。

 2月3日、節分の日だけは特別の日とされ屋敷林 居久根を勝手に切っても良い日とされている また、今年中に切り倒す予定の木には のこぎり傷を残しておくだけで神様に許される日である。

 材木の価値が下落した今、屋敷林はあまり歓迎されない。強い風が吹くと杉の葉が飛び掃除が大変と、昨今は幹のずーっと上まで枝を落とされ寒そうな杉も見られる。それにもまして近年は花粉症の源とされ白い目で見られ目の敵にされている。

 価値は低下しても大風から家を守ってくれる屋敷林、居久根である

 今年の節分も神様に怒られることのないように何本かの杉を伐採し大雪でまだ手のかけれない木には のこぎり傷をつけておこう。

コメント
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