くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「国語教育を救え」宇佐美寛

2018-09-29 05:13:22 | 社会科学・教育
 「学習指導要領は間違っている」!(121ページ)
 すごいよ宇佐美先生! このパワー、いっぺん読んでいただきたい。
 「私の作文教育」は途中で挫折してしまいましたが……。
 こちらは一気に読みました。宇佐美寛「国語教育を救え」(さくら社)。
 宇佐美先生の主張は、文章を批判的に視写させることが国語教育には必要である、ということです。
 指導要領が求める「言語活動」や、授業の肝とも言われる「発問」は、独自の視点をもつ読み手を育てることができない。

 わたし、先日研修で「小学校の国語の授業の思い出を聞くと、年配の教員は教材を答え、若い教員は学習活動を答えることが多い」と言われました。例として新聞づくりがあげられていて。
 この本には、「海の命」の父の死を、「新聞記事に書く言語活動」の意味のなさが指摘されています。
 教科書の文章と新聞の文章は異なる。この活動は、教材から遊離していくことに他ならない。ひいては、原文を精読することができなくなる。

 わたし自身、生徒にあまり本文を読ませていないと反省しきりです。
 視写や読み上げ筆記をさせないといけないと思いました。
 すぐ影響受けてしまいますね。
 アクティブラーニングについての本も、読みたいのですが……。
 それより前に「作文教室」を完読せねば。

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