くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「このゴミは収集できません」滝沢秀一

2019-07-25 22:26:32 | 社会科学・教育
 ビブリオバトルをするなら、今はこれをとりあげます。
 マシンガンズ滝沢秀一「このゴミは収集できません」(白夜書房)。
 筆者は2012年にゴミ収集の会社に就職。著者名にマシンガンズと書いてあるように、お笑いコンビとしても活動されています。
 東京都のゴミ収集員の中には、役者を目指している方やミュージシャン、ボクサーなどを生業とされている方も多いそうです。中には、声優を目指していたのに、いつの間にか「タンゴレッスン生」とやらになっている人も……。
 ツイッターからの出典も結構あって。
「粗大ゴミ回収の日に、ガラスケースに入った人形がオンパレードで出てくると、やっぱり怖い」
「ビン1本ぐらいわからないだろうと可燃ゴミに入れている人がいるが、1年も働けば持った瞬間、音と重みですぐわかる」
「生ゴミを新聞紙でくるんで出しているお宅は、きっとおばあちゃんが台所に立っている」
「濡れた畳の重さを皆にも味わってほしい」
 引っ越しを考えている人は、ゴミ集積所をチェックすると良いとのこと。清潔に保っている場所は、治安も悪くないと言います。近所の人たちの「目」が行き届いている。
 更に近所のコンビニや公園も、要チェック!

 ……と、ここまで書いてまとめないまましばらく放ってありました。
 そしたら、奥さんがまんが化した単行本が出たのですよ! 滝沢友紀「ゴミ清掃員の日常」(講談社)。
 前作にはないエピソードも紹介されています。手軽に手に取れるのはいいですね。
 瓶を捨てたことがあることを、ここに懺悔します……。

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