くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「李香蘭 私の半生」山口淑子・藤原作弥

2009-03-20 06:54:16 | 歴史・地理・伝記
ふとテレビを見ていたら、見覚えのある写真が二枚。川島芳子と李香蘭。
「女たちの中国」という番組です。おおぉ。山口淑子・藤原作弥「李香蘭 私の半生」(新潮文庫)は、わたしの「文庫ベスト3」に入る名著なのですよ!
川島芳子の坊主頭の写真や動画に目を奪われました。「東洋のマタハリ」と呼ばれ、不本意ながらも謀略活動に手を染め……といういいところで、チャンネルが変わってしまいました……。わたしにはチャンネル権がないのでしょうがなく、しばらくは違う番組を見ましたが、娘と部屋に上がってから速攻続きを見ましたよ。
李香蘭については、この本を三回と、図書館で借りた「『李香蘭』を生きて(私の履歴書)」を読んだし、歌が知りたくて渡辺はま子が歌う「蘇州夜曲」のCDも持っています。
テレビは満洲を「満州」と表記していて、ちょっと不満。でもその後に放映された愛新覚羅浩さんのエピソードが秀逸だったので、文庫本を買おうと思います。そういえば、最近本屋で見かけませんね……。
それはともかく李香蘭です。
日本人であるにも関わらず、映画に必要な中国人女性の役ができるため、李香蘭の芸名で芸能界入りした淑子。「支那の夜」などで人気者となるが、終戦。中国を裏切ったという理由で罪を問われることになるのです。
日本人である、という証明書を何とか入手して、解放される場面は圧巻。すごくどきどきして読んだものです。
川島芳子がその後処刑されたことを思えば、まさに紙一重の救出といえましょう。
イサム・ノグチとの結婚生活とか、その後もいろいろあるのですが、やはり、「李香蘭」としての人生が読ませます。
それにしても、最後まで残った謎として、幼なじみのリュバがどうして姿を消してしまったのか気になります。今回、「『李香蘭』を生きて」の書名を検索したところ、この本には書いてあるみたいですが……。どうしよう、たしかに読んだはずなのに、もう忘れています!
もう一度読み直したいなあ。でも、借りたのは仙台の図書館なのです。あー、気になる気になる!

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1 コメント

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Unknown (ミリオン)
2024-07-05 16:32:11
こんにちは。
テレビを見るのが楽しいですね。大好きです。頑張って下さい。明日の朝は、1週間分の「虎に翼」を見ます。
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