くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「天才探偵SEN」大崎 梢

2009-03-17 05:44:43 | YA・児童書
大崎梢さんファンのわたしは、本屋で新刊を見るとつい買ってしまいます。今週は、「天才探偵SEN」③と「スノーフレーク」を見つけました。
で、取り急ぎ「SEN」を。サブタイトルは「呪いだらけの礼拝堂」です。
主人公渋井千は、さつき小開校以来の天才と呼ばれる六年生。幼なじみの信太郎、香奈とともに事件を解決するという児童向けのシリーズです。
児童といっても、結構手がこんでいますからね、中学生も期待している子は多いですよ。「文庫」に置いておくと誰かしら持っていって読んでいます。
しかし、ちょっと今回は「あれ?」と思うことが多くて……。
そのほとんどは、千たちの身近な大人たちの態度なのですが。いくら児童書とはいえ、子供に寄り掛かりすぎではないですか?
まず万希先生。養護教諭の会合でクロス学園の先生が心配していたから「よその生徒の方がものごとを冷静に判断できるかもしれない」という理由で、小学生三人に他校の調査を頼むのは教師としても大人としてもどうかと思うのですが。
だってクロス学園の先生がた(大人たち)だって対策が見つからないんでしょう。もし、千たちに何かあったら責任は誰かとれるのでしょうか。引率するでもないし……。
あと、最大の謎は本条先生です……。彼は「この春に教育実習にきた」ので、「学園祭は何かといそがしいだろうから、手つだいにきた」のだそうです! うーん、忙しい時期だからこそ実習生にかまっている暇ないと思うんだけど。実習期間はともかく、立場はお客さんですからね、見回り当番に組み入れるなんてありえないです。しかも、何かおこりそうなんでしょう? 学校は保守的な組織です。実習生は学生バイトとは違います。いっそ実習期間に事件がおきるとか本条先生が新採用の講師か何かだったらありかもしれないですが。この設定だと最初からいちばん怪しいですよ。
まあ、でも全体的にはおもしろかったです。礼拝堂に仕掛けられた大掛かりな秘密とか、秘密結社めいた「白バラ会」とか。千が謎ときをするラストにもカタルシスがありますしね。
わたしは②がいちばんおもしろかったなー。ところで、①に出てきたルポライターのお兄さんはもう出番なしなのでしょうか。

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3 コメント

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Unknown (藍色)
2009-06-05 02:51:25
こんばんは。
トラックバックさせていただきました。
謎解きですっきりでしたね。
「スノーフレーク」もよかったです。

トラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
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こんにちは (いつか)
2009-06-05 20:13:42
藍色様、コメントありがとうございました。「SEN」はミステリ入門期の子供たちに人気がありますよね。わたしが中学生なら、見逃せません。(今も見逃してないつもりですが)
わたしは、ミカエルのネタはちょっと引きました。そろそろ対象年齢外れるんですかね……
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Unknown (ミリオン)
2024-07-03 13:25:15
こんにちは。
本屋さんに行くのが楽しいですね。大好きです。頑張って下さい。今日の朝は、「虎に翼」の第68回を見ました。
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