この本、図書館の新刊コーナーから借りたのですが、寄贈印がついていました。
出たばかりなのに、寄贈。しかも、著者は東川篤哉だし……。
一抹の不安を感じつつ読み始めた「純喫茶『一服堂』の四季」(講談社)。
講談社ならぬ放談社の編集村崎が、自分が目撃した猟奇殺人のレポートを編集長に突き返され、なんとしても解答編を書かなければならないと意気込むところから始まります。
彼が足を運んだ「一服堂」なる喫茶店は、鎌倉の町並みを少し入ったところにある趣のある店ですが、看板が蒲鉾板くらいの大きさで全く目立ちません。というのも、バリスタである女主人が極度の人見知り。お客さんに緊張してしまうという、とんでもないキャラクターなのです。
しかも、名前は「安楽椅子」(ヨリコと読みます)!
より子は普段はおとなしい性格で、コーヒーも生ぬるく今ひとつの味わいなのですが、ひとたび猟奇殺人の話題を聞くと、商売道具であるはずのコーヒーカップを放り投げ、ハードな人格に豹変。そして、警察さえも考えあぐねる謎をさらりと解き明かすのです。
事件を通して知り合った人々は一服堂の常連になれますが、見知らぬ人が相手だと「準備中」だとごまかしたりすることも。でも、なんだかんだで鎌倉という町で継続的に営業できていたのだから、それなりには商売していたのかも。
作中にセルフパロディがあったのもおもしろかった。
でも、寄贈された方のお気持ちは、よくわかります。わたしもこれを自分の本棚に置いておきたくないもんなー。(この装丁のたたずまいとはかなり遠い内容だと言わざるを得ないですよね)
ただ、「四季」というタイトルに騙されるのはやられました! なるほどね。
出たばかりなのに、寄贈。しかも、著者は東川篤哉だし……。
一抹の不安を感じつつ読み始めた「純喫茶『一服堂』の四季」(講談社)。
講談社ならぬ放談社の編集村崎が、自分が目撃した猟奇殺人のレポートを編集長に突き返され、なんとしても解答編を書かなければならないと意気込むところから始まります。
彼が足を運んだ「一服堂」なる喫茶店は、鎌倉の町並みを少し入ったところにある趣のある店ですが、看板が蒲鉾板くらいの大きさで全く目立ちません。というのも、バリスタである女主人が極度の人見知り。お客さんに緊張してしまうという、とんでもないキャラクターなのです。
しかも、名前は「安楽椅子」(ヨリコと読みます)!
より子は普段はおとなしい性格で、コーヒーも生ぬるく今ひとつの味わいなのですが、ひとたび猟奇殺人の話題を聞くと、商売道具であるはずのコーヒーカップを放り投げ、ハードな人格に豹変。そして、警察さえも考えあぐねる謎をさらりと解き明かすのです。
事件を通して知り合った人々は一服堂の常連になれますが、見知らぬ人が相手だと「準備中」だとごまかしたりすることも。でも、なんだかんだで鎌倉という町で継続的に営業できていたのだから、それなりには商売していたのかも。
作中にセルフパロディがあったのもおもしろかった。
でも、寄贈された方のお気持ちは、よくわかります。わたしもこれを自分の本棚に置いておきたくないもんなー。(この装丁のたたずまいとはかなり遠い内容だと言わざるを得ないですよね)
ただ、「四季」というタイトルに騙されるのはやられました! なるほどね。