くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」友井羊

2015-01-03 06:16:17 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 これはこれは、「当たり」ですぞ。新年早々縁起がいいでござる。
 友井羊「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」(宝島社文庫)。わたしも、この店で朝ごはん食べたい!
 地域に密着したフリーペーパーの編集部に勤務する理恵は、前日に嫌なことがあって思い悩んでいました。いつもの駅を乗り越して、勤務先まで歩くうちに、「スープ屋しずく」を見つけます。
 フリーペーパーでクーポンを掲載しているので、聞き覚えはあったのですが、ランチとディナーの営業だったはず……そう思って店を覗くと、朝営業もしていると言われるのです。でも、あまり宣伝すると手が回らなくなるので、ひっそりとやっている感じ。
 メニューは一品(その日の日替わりスープと同じみたいです)。パンとドリンクはフリーサービス。おいしそう。(何回言うんだ……)
 スープを作っているのは、店長の麻野さん。娘の露ちゃんも一緒にごはんを食べることも。
 後輩の伊予ちゃんや、その先輩椎名、親戚の三葉ちゃんなど、お店には口コミでお客さんがやってきます。
 それぞれ悩みがあって、スープのおいしさと麻野さんの言葉に癒やされていく。
 そして、麻野さんに惹かれはじめた理恵は、ある事件から彼の過去をきくことになるのです。
 フロアできびきび働く慎也くんの正体(?)も驚きました。
 「ふくちゃんのダイエット奮闘記」は、「食堂つばめ」でも同じような話があり、これはわたしに少しダイエットしろという天の声なんですかね?
 でも、お正月なので、お餅とかお鍋とか、つい食べてしまいます。ああっ、去年やせた分も戻ってしまったような……。