草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

岸田首相にスケープゴートにされる安倍派は高市氏を担ぐべきだ

2023年12月09日 | 政局
 岸田首相は得意の権謀術策を駆使して、今の局面を乗り切ろうとしているのかもしれない。自らの出身母体の宏池会単独では、権力の座を維持することができない。このため安倍派を利用したが、パーティ券の不記載問題で松野博一官房長官を更迭することで、御役目御免にしたのである。
 安倍元首相亡き後の安倍派には、したたかな岸田首相に対抗できるだけの人物はいなかった。まんまとしてやられてしまったのだ。松野官房長官以外にも、同じ疑惑で世耕弘成参議院自民党幹事長、高木毅国対委員長も窮地に立たされており、岸田首相は内心ほくそ笑んでいるのはないか。
 岸田派だって無傷であるわけではないが、金額的に高が知れていることで、これをきっかけに、反転攻勢に出るはずだ。いくら何でも、これまでの経過もあって、保守層の支持を期待できないことは、岸田首相だって分かっているはずだ。安倍派を切っても痛くもかゆくもないのである。
 これでなおさら安倍派の大半は烏合の衆となってしまった。西村康稔経産相や萩生田光一政調会長の力でもどうにもできない。松野官房長官と一蓮托生にみられており、岸田首相に靡いていた有力者は、皮肉にも岸田首相の手で排除されるのである。
 しかも、国民の怒りが向けられるような政治家の出番はなくなった。何度でも言うが、もはや無派閥で自民党保守派の切り札である高市経済安全保障担当相しかいないのである。旗幟を鮮明にすることは一時的には、党内野党に転落することではあるが、それが結果的に自民党を変え、日本を変える原動力となるのだ。安倍派を中心にして、反岸田の流れをつくって政局にしなくてはならない。LGBT法案をゴリ押しし、核の議論を封印し、思い付きの経済政策しか口にできない人間を、いつまでも首相の座にとどまらせて置くわけにはいかないからである。
 日本保守党、参政党、国民改革党、新党国守というミニ政党ばかりではなく、国民民主党もその輪に加わり、玉木代表は高市後継を目指すべきではないだろうか。今こそ小異を捨てて大同に就くべきなのである。
追伸
西村康稔経産相や萩生田光一政調会長もパーティ券の記載をしなかったという報道も。
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飯山陽氏の言論に反論できない和田政宗参議院議員

2023年12月08日 | ネットの世界
 日本保守党の党員でもなければ、支持者でもないが、自民党の和田政宗参議院議員のXには呆れて物が言えない。飯山陽氏に批判されたことに腹を立てて「弁護士より説明があり、既に警視庁に脅迫罪の被害届が受理され捜査が進められている事件に加え、名誉棄損について刑事民事で具体的対応に入ることになりました」とXしているからだ。
 それさえ口にすれば、相手が尻尾を巻いて逃げ出すだろうと思っているのだろう。あまりにもやり方が卑怯である。しかも、与党自民党に所属する国会議員である。権力を笠に着ていると思われても仕方がないだろう。
 あくまでも今回の問題は、欧米がテロ指定しているクルド人の組織や個人を、どのように見るかの論争である。和田氏はテロリストといわれる人たちにも、まともな人がいるということを、しきりに強調しているような気がしてならない。それはそれで一つの意見ではあるが、だからと言って、意見が違うだけで、法的手段をチラつかせるのには抵抗がある。それを行使するにしても、粛々と行えばいいだけなのである。保守派を名乗りながらも、そこまで劣化した国会議員がいるというのは、それだけ日本の政治が混乱してしまっているからだろう。
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国憂う 10句

2023年12月07日 | 川柳
自らを先にするのは保守ならず

国体は政体よりも上なりし

金儲け無縁な保守が国救う

金も名もいらない人が国憂う

寡黙なる人の背後に日本あり

日の丸に涙こぼれる丹我ら

小賢しい知識にあらず捨て身なり

澎湃と祖国救えの声満ちし

白虎は気高き至誠貫らぬけり

危機ならば熱き血潮のなすがまま



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自民党の混乱は高市総理誕生にはプラスに働く

2023年12月06日 | 政局
 安倍さんがもう亡くなっているのに、安倍派を名乗っているのはどうかと思うが、それにしても今回のパーティをめぐる疑惑は、安倍派の解体を早めることになるだろう。
 岸田総理は自民党の総裁として、自らにも責任があるのに、宏池会も一蓮托生であるにもかかわらず、これで安倍派をつぶしにかかるだろう。
 安倍派がここまで追い詰められているのは、岸田総理を甘く見たからではないだろうか。有力議員が一本釣りされて、それで派閥としてのまとまりがなくなっていた。
 今回の案件で騒ぎになっているのは、パーティ券販売ノルマの超過分や、所属議員に還流していた分を、政治資金報告書に記載していなかったためだ。世論の風当たりが強まることで、安倍派自体の存続が難しくなるだろう。派内から逮捕者が出るのではないだろうか。
 岸田総理は内心はほくそ笑んでいるだろうが、そうは問屋が卸さないのである。これで安倍派の有力議員は立場を失ってしまう。そうなると、それ以外の所属国会議員としては、無傷である高市早苗さんを押し立てる側に回った方が得策だ。
 高市さんは無派閥であり、安倍派を含めて全ての派閥が機能しなくなれば、それこそ自民党総裁選で急浮上することになるだろう。安倍派や自民党が消滅したとしても、高市さんが女性初の総理となり、小異を捨てて保守派が団結するようになれば、国家として危機の時代に身構えることになるのである。
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開戦の日を前にして 5首

2023年12月05日 | 短歌
敗れたる戦いなれど悔いなきと語りし人も雲の彼方に

開戦のあの日の朝のラジオにて拳握りし民の子孫ぞ

特攻の若者白きマフラーに母の写真忍ばせしとも

悲しきは谷村新司「群青」は三百万の同胞の死を

潔く死ぬことでしか桜花咲かぬ時代が目前なりし
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ネットが荒れているのはあくまでも過度的な現象だ!

2023年12月04日 | ネットの世界
 尾崎放哉に『人をそしる心をすて豆の皮むく』という句があるが、ネット上での口論を見ていると、当事者同士に余裕がないのがよく分かる。ユウーモアで対処できないのは、自分に自信がないからだろう。
 しかし、良識を疑いたくなるのは、それなりの立場のある人が、すぐに「法的処置を取ります」とエキサイトすることだ、言論には言論で立ち向かえばいいのに、そこまでせざるを得ないというのは、よほど分が悪いからだろう。それが国会議員だったりすると、違和感を覚えてしまう。よほどのことでない限り、自らの言葉で反論すべきだからだ。問答無用というのは最悪である。
 最近になってよく聞くのは、わざわざ挑発的なことをXやユーチューブなどで言うのは、フロアーや再生回数を増やしたいからだろう、という批判である。「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があるが、ある一面では的を射ているように思える。しかし、その反面、名も無き人たちの判定がまともな場合もある。単純に決めつけることはできないのである。
 ネットはマスコミよりも反応が早い。間違ったことを言ったり、書いたりすれば、すぐに指摘されて恥をかく。嘘を貫き通すことは難しくなったのである。徐々にではあっても、無責任な言論がまかり通らなくなってきている。
 ネットが荒れているのは、あくまでも一時的な現象ではないだろうか。これまでは双方向といわれながらも、あくまでもそれは理想であった、しかし、今では第三者が反証してくれるのである。事実が違っていれば、本人が信用を失ってしまうことになるのだ。
 賢いネット民が、各分野に出現するようになれば、そうした混乱が収束に向かうことになるだろう。それほどまでにネットの世界は、異常なスピードで進化を遂げているわけだから。
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富める者や勝ち組は仏法とは無縁だ(『正法眼藏随聞記』)

2023年12月03日 | 思想家
 グローバリズムでは、富める者は勝ち組で、貧しき者は負け組といわれます。しかし、それは儚いこの世を絶対視するからであり、人間の本来的な価値とは無縁に思えてなりません。
 道元の法語を永平寺2世である孤雲懐奘が記した『正法眼藏随聞記』で述べられている言葉にこそ、真実味があります。この世では物質的なものが尊ばれますが、仏教徒にとっては、かえってそれが障害となってしまうのです。
「示して云はく……いまだ財寶を豊かにして佛法を行ずるとは聞かず、皆よき佛法者といふは、或は布衲衣(ふなえ)・常乞食(じょうこつじき)なり。禪門をよき宗といひ、禪儈を他に異なりとする初の興(おこ)りは、むかし敎院律院寺(きょういんりついんじ)に雜居(ぞうご)せし時にも、身を捨てて貧人なるをもってなり、宗門の家風先づこのことを存知すべし」
 この年齢になると僕も、ついつい仏教の書物を紐解きたくなります。裕福ではなくても、それに目を奪われがちな我が身を恥じるのは、少しはまともな心が残っているからでしょう。
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保守思想家竹山道雄の死生観に学ぶ

2023年12月02日 | 思想家
 竹山道雄のような思想家はもういなくなったようだ。本当の保守というのは竹山のような人を指すのだろう。
 その竹山の一言は、老いてしまった僕にとっては、救いの言葉であった。竹山は「しかし、どうせ死ぬのである。無に帰するのである。どうしても避けられないものならそれをありのままに覚悟して、たまたま生をうけたこのたまゆらの世界を末期(まつご)の目をもって眺めて、刻々に新鮮に見納めたい」(『主役としての近代』)と書いていたからだ。
 男の人の健康寿命は、せいぜい70代前半である。繰り返し僕が述べているように、時間があれば旅をしたいと思っている。それが隣り町であっていいのだ。さり気ない発見が新鮮に思えてくるからだ。本を読むこともそれと似ている。死ぬまで新しい知識を吸収したいのである。
 残された時間はあっという間に過ぎてしまうだろう。僕としても、竹山のように「刻々に新鮮に見納めたい」というのが、ささやかな願いなのである。
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日本保守党は個人プレイから脱却すべきだ

2023年12月01日 | 祖国日本を救う運動
 有本香さんの「ホンダ発言」は顰蹙を買っているようですが、保守岩盤層の声援を頼りに全力疾走をして、中途で躓いたということでしょう。
 日本保守党を支持している人のためにも、ユーチューバーとしての活動よりも、党勢拡大のための地道な努力をすべきだと思います。以前に僕は有本さんに向って「保守の定義を明確にすべきでは」とコメントしたところ、邪険にされたことがありました。
 今日あたりは日本保守党への批判が高まっています。これから有本さんは、自らの一言一言が揚げ足を取られ批判されるはずです。どんな人間であろうとも、個人のやることには限界があります。
 朝8時のゲストに有名人を呼ぶ感覚では心もとないものがあります。資金力が少しでもあるのならば、まずはシンクタンクを強化すべきです。さらには、自民党の高市さんのグループとの連携も考えなければなりません。高市さんが政策通であるのは、優れたブレーンが側近にいるからです。
 人間には間違いや勘違いは付きものですが、岩盤保守の希望の星であり続けるためにも、何をすべきかを、有本さんや百田さんには考えてもらいたいのです。有本さんや百田さんには距離を置く僕であっても、日本保守党の支持者の熱き思いには共感を禁じ得ないからです。
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饒舌な言論は中身が空っぽ

2023年12月01日 | ネットの世界
 何かしら書き散らしている身としては、天に唾するようなものだが、今ほど言葉が軽い時代はないのではないか。意味もなくキーボードで文字を打てば文になるし、世の中の空気を察すれば、金儲けにもなるのである。さらには、ユーチューバーという手もあるのだ。
 昔は一字一字手で書いて、推敲に推敲を重ねてから人前に出した。わずか原稿用紙一枚であっても、並大抵のことではなかった。
 さらに、今は誰かの書いたものをコピーして、あたかも自分の主張であるかのようにすることもできる。出典も明らかにせず、誰もが饒舌に語れるようになったのだ。
 その程度の意見のわりには、「自説」を譲らず、相手を平気で罵倒するのである。自分の主張に自信がないから、かえって攻撃的になるのだろう。
 筆は一本であり、箸は二本である。昔から物書きは貧乏と決まっていた。世の中から一歩先を行く人であった。御託を並べて商売になるのは、偽物だからなのである。
 口達者な人間の言論というのがコロコロ変わるのは、そもそも中身が空っぽであるからだ。しかし、その方が商売になるのだから、世の中は分からないものである。
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