草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

中国の軍艦が台湾周辺や与那国島近くに常時展開

2024年01月29日 | 台湾有事
 いよいよ東アジアに危機が迫ってきている。讀賣新聞の昨日付オンライン記事によれば、中国が台湾や与那国島の近くに軍艦4隻を常時配備していることが明らかになった。いうまでもなく、それは台湾への海上封鎖の前段であり、軍事力によって台湾を屈服させようとしているのだ。
 4隻というのは、沖縄の与那国島周辺に1隻、与那国島とフィリピンの間に1隻、台湾の南西と北の海域にも1隻ずつ配備されているほか、尖閣諸島北西にも1隻が展開している。
 とくに、尖閣諸島をめぐっては、中国が勝手に線引きをした防空識別圏の境界線上に、複数の中国軍艦が日常的に確認されている。台湾有事が発生した場合には、中国軍は尖閣諸島を占領するばかりか、我が国の先島諸島にも武力攻撃を加えるとみられる。
 今のバイデン政権では、ウクライナと同じようなことになるのは確実で、武器だけを提供して、台湾と自衛隊に戦わせて、自分たちは不介入の立場を貫くとみられる。それはトランプが大統領になっても変らないだろう。しかし、トランプは日本が核武装をして、戦争を阻止することを期待するかもしれない。
 ここまで深刻な事態になっているにもかかわらず、日本の保守陣営は分裂し、安全保障の議論は遅々として進まない。それもまたかの国の工作だとしたら、もはや日本は絶望的である。抑止力が強化されていない今の段階で、有事が起こらないことを祈るだけである。

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