草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

危機を乗り切るために拠り所すべきは日本人であることだ!

2017年01月27日 | 思想家

世界も日本も混迷しているなかで、私たちが拠り所とすべきは、私たちが日本人であることではないだろうか。あくまでも日本を守り抜こうとするのか、それとも解体しようとするのかが大きな争点になっているからだ▼ドストエフスキーの『死の家の記録』(工藤精一郎訳)の序章では、母なる大地であるシベリアへの思いが綴られている。「住んでいる人々は素朴で、自由思想など持ち合わせていないし、古いしきたりが、何百年もの歳月に浄められて、しっかりとかたまっている」「人生の謎を解くことができる者は、ほとんどといっていいほどにシベリアにとどまって、喜んでそこに根を下ろす」▼同じように日本にも母なる大地があり、そこで暮らす者たちこそがまともなのである。トランプ、プーチン、習近平といった世界の指導者らの発言は、世界が弱肉強食であることを物語っている。そこで日本も伍して生きていく以外になく、今求められるのは日本人の団結心である。母なる大地からの呼びかけが日本人を一致させるのである▼柳田國男の民俗学の核心部分もそこにある。「国家の生命は永遠でありますからは、予め未だ生まれて来ぬ数千億の万人の利益をも考へねばなりませぬ。況や我々は既に土に帰したる数千億万の同胞を持って居りまして、其精霊も亦国運発展の事業の上に無限の利害を抱いて居るのであります」(『時代ト農政』)。日本人であることを自覚せずしては、未曽有の危機を乗り切ることはできないのである。

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