松本薫が日本女子柔道の意地を見せ、ロンドンオリンピックの57キロ級で金メダルを獲得した。それが日本の初の金メダルとなったが、獲物を追うような鋭い目と、闘争心をむき出しにしたファイトが、対戦相手を圧倒したのだと思う。勝負事はヘラヘラ笑ってはいられないのだ。松本が私たち日本国民に教えてくれたのは、暴力の海で生き残るための、国家としての毅然たる態度ではないだろうか。国際政治を動かしているのは、それぞれの国家の利害である。反則一歩手前のことをしても、柔道の試合で勝ちたいというのと、それは同じではなかろうか。オリンピックの柔道をテレビで観戦して、華麗な技を繰り出すというのではなく、型がまったく無視されているのが気になった。ケンカ柔道になっているのではないか。だからこそ、優勝候補のシード選手が敗れても、誰も驚かないのだろう。そんななかで、松本が勝つことができたのは、技ばかりでなく、相手選手を上回る闘争心があったからだろう。尖閣をめぐって中共が軍事的圧力を強めてきている。これに対して、日本が断固戦う決意をしなければ、竹島と同様な結果になるに違いない。オリンピックは平和の祭典だといわれる。しかし、勝ち抜くためには、むき出しの闘争心が求められるのだ。国際政治における日本のビヘイビアも、手を差し出して、ヘラヘラしているだけでは、何ら状況は好転しない。試合直前まで、松本が闘争心を掻き立てるしぐさをしていたように、日本もまた国家として身構えるべきなのである。
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手抜きの国防国家のために、わざわざ、日本人のために死ぬアメリカ人はいない。