草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「予想しなかったことがおきるのが」東アジアの危機の本質だ!

2017年04月16日 | 安全保障

東アジアの危機を物知り顔に論じるのは問題である。国防や外交の専門家らしき人たちの意見を聞いていると、あまりにも浅はかに思えてならない。国民が北朝鮮のミサイルに怯えているのは、誰もが予想できない事態が進行しているからであり、これまでの日本がお花畑であったからである。それを放置してきた責任を感じていないのだろうか▼核攻撃に備えてのシェルターも整備されておらず、いざという時の準備はまったくできていない。イージス艦やパック3による防衛網では、北朝鮮が発射したミサイルの全部は撃ち落とせないという。戦後の日本の政治がその責任を果たしてこなかったことで、日本人は座して死を待つ以外にないのである。この二、三日は切り抜けたとしても、朝鮮半島で戦争が勃発する可能性は高まっている。北朝鮮とは話し合いでの解決が難しいといわれる。なおさら北朝鮮の出方に無関心であってはならない。知的なお遊びに付き合っている余裕などないのである▼永井陽之助は『現代と戦略』において、アイゼンハワーの「事前に計画し、予想していなかったことが起きるのが、まさしく非常事態とか危機とかいわれるものの本質なのである」との言葉を引用している。金正恩の行動は予測が付かず、忍耐強くないのがアメリカである。最悪の場合にどうしたらよいかを、安倍首相は国民に伝えるべきなのである。


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ミサイルばかりでなく北朝鮮工作員のテロに備えよ!

2017年04月16日 | 安全保障

昨日は長い一日であった。金日成の生誕105年に合わせて、北朝鮮が核実験を強行するとみられていたからである。北朝鮮を甘くみてはならない。アメリカ軍の圧力に対抗する手段はいくらでもあるからだ▼日本国内に潜伏している北朝鮮の工作員は数千人ともいわれている。北朝鮮が去る14日に国外向けのラジオで工作員向けの「乱数表」の放送をした。これは明らかにアメリカ軍への牽制である。北朝鮮は日本や韓国でテロを行う準備ができていることの誇示である▼永井陽之助は『現代と戦略』において、無差別テロの恐るべき力に触れている。「要するに、八名か十名たらずのテロリストなら、新聞も知識人も、身の危険を感ぜずに、『市民の顔に潜めた“悪意”』と非難できる。しかし、これが数百人になり、数千人になったらどうなるか。確実に予測できることだが、日本の新聞、雑誌は、いっせいに沈黙するか、このテロリストを民族解放か革命の戦士としてたたえる文章を掲せるに違いない」▼南ベトナムがそうであった。1960年から63年にかけて年間約二千人近くが暗殺された。それで国がガタガタになったのである。テロ等準備罪は一日も早く国会を通過させなくてはならない。日本人を拉致した組織は現存しており、彼らに協力する日本人を含め、いつテロを行なっても不思議ではないからだ。


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