草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

一つの時代が終わった平成元年以降の混乱が今も続いている!

2017年04月05日 | 思想家

昭和天皇が崩御されて平成の御代になったが、平成元年がどんな年であったかについて、江藤淳は『渚ホテルの朝食』で書いている▼「変化につぐ変化に終始した年もなかったような気がする。参議院選挙での保革逆転という現象もあったけれども、なによりも今年の変化は、ソ連・東欧のペレストロイカに象徴されていりように、世界の枠組みを巻き込んでいるのが特徴だ。つまり、第二次世界大戦が終わって以来、四十年以上も続いて来た世界の枠組が、揺れ動き、崩れ落ち始めたのである」▼一つの時代が終わったとしても、平成二十九年の今の時点では、それに取って代わる秩序は形成されていない。滅びに向かって歩んでいるような気がしてならない。ソ連が崩壊してアメリカの一極支配になると思われていたが、トランプ大統領は世界の警察官であることを断念し、同盟国に応分の負担を求めてきている▼グローバリズムの名のもとに国籍が無視され、世界中の国々が移民の問題で頭を悩めている。日本でも収拾のつかない混乱が続いている。天皇陛下の御譲位が本決まりとなり、万世一系の国柄の存続が危ぶまれる事態になっている。江藤淳が生きていれば、現在も音を立てて崩れていく世界のさまを、どのように表現しただろうか。世界がどうあろうとも、日本は国家として身構えるためにも、憲法を改正すべきであった。このままで本当に日本はよいのだろうか。

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