草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「茶の間の正義」を振りかざすだけの野党とマスコミを嗤う!

2017年04月26日 | 政局

野党とマスコミは、ここぞとばかり今井雅弘前復興大臣の問題で安倍内閣を攻撃しているが、さっさと辞めさせられた人間を、ことさら深追いすることもないだろう。現職大臣が失言したとしても、それで責任を取ったのだから、一件落着ではないか。テレビが騒ぎ立てるのは魂胆があるからだ。野党にエールを送りたいからだろう。もはや自民党でなくなった国会議員の不倫を大々的に取り上げるのも、安倍内閣の支持率を下げたいためなのである▼まさしく山本夏彦の本の題名である「茶の間の正義」ではないだろうか。「正義は国を滅ぼす」(『やぶから棒』)と言い切った山本は、政治の裏表を見抜いていた。通り一遍の正義を振りかざす者たちは、庶民に媚びているのである。沖縄を出しにした者たちは、今度は東北を出しにしようというのだ。東北人の一人としては迷惑である。これ幸いとはしゃいでいる蓮舫は、間もなく大ブーメランを食らうことになるだろう▼暴言や不倫疑惑の類は、与党ばかりの専売特許ではないのである。そこで泥仕合になれば、困るのは一体誰なのだろう。アパホテルから始まって、森友学園、そして、今では大臣の暴言や不倫疑惑の追及に躍起になっているのが野党である。当然のごとくマスコミも大々的にキャンペーンを繰り広げているが、いくら笛を吹いても国民は踊らずである。山本の冷めた見方が、日本人全体の意識となっているからだ。学習が足りないのは、野党やマスコミなのである。


にほんブログ村

←応援のクリックをお願いいたします。

政治 ブログランキングへ

やぶから棒―夏彦の写真コラム (新潮文庫)
 
新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

だらしない野党に助けられているだけの自民党では駄目だ!

2017年04月26日 | 政局

野党も駄目だが、自民党もどうかしている。今村雅弘復興大臣の発言は、まったくの弁護の余地がない。安倍首相が不快感を示し、更迭を決断したのは当然である。東日本大震災の被害に関して、二階派のパーティで「東北でよかった」と講演のなかで述べたのだから、あまりにも東北を馬鹿にしている。佐賀県の人間のようだが、東北は人住まぬ地と勘違いしているのではないだろうか▼マスコミは自民党を一強と見ているが、実際はそれほどではない。たまたま野党がだらしないので、助けられているだけだ。安倍内閣の大臣にしても、金田法務大臣、稲田防衛大臣などは、国会の論戦を見ていると、ハラハラする場面が目立った。岸田外務大臣にしても、安倍首相のような危機意識が感じられず、官僚的な物言いに終始している。頼りになるのは、安倍首相以外には麻生財務大臣や菅官房長官くらいである▼自民党にはたくさんの国会議員がいるが、当選回数に合わせて、順送りで大臣にするというのは、危機の時代には通用しないのである。大臣の資質を論じるにあたっては、学歴は大した参考にならない。今村復興大臣は東大法学部を出ている。東北人を平気で蔑視するのは、自分の言っていることの意味が分からないからだろう。エリート必ずしも大政治家ではないのである。自民党に人材がいないわけではない。安倍首相は誰を選ぶかにあたって、もっと目利きになる必要がある。首相としての任命責任を免れることはできないわけだから。


にほんブログ村

←応援のクリックをお願いいたします。

政治 ブログランキングへ

季刊 日本主義 No.37 2017年春号 特集・明治維新150年――「北の維新」再考
 
白陽社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする