マスコミの反安倍キャンペーンに水を差したのは、名も無き民衆のネットの力であった。マスコミはこぞって安倍首相や夫人の昭恵氏が森友学園のために、便宜を働いたと決めつけて報道をした。それは朝日新聞や毎日新聞にとどまらず、NHKや読売新聞まで一緒であった。全国の地方紙に配信している共同通信も含まれた。安倍内閣の支持率が大幅減になって当然であるが、今回はそうではなかった▼マスコミの扇動を日本国民は拒否したのである。その中心がネット住民であった。自民党のサポーターというよりも、あくまでも自然発生的なものであった。レーニンは「肝要なのは人民のあらゆる層のなかでの扇動と宣伝である」と述べているが、マスコミの目論見を粉砕したのである。単純なスローガンを間断なく反復すれば、いつしか嘘が本当になる。敵を単一に帰するのがプロパガンダなのである。大衆化社会ではテレビや新聞が一方通行であることで、政治に深刻な影響を与えてきた▼ネット時代が到来したことで、多様な価値観が共存することとなった。マスコミの嘘が次々と暴かれている。「右か左か」といった極端な選択をするのではなく、冷静な判断を日本国民がするようになってきた。かつて柳田国男は「常民」という言葉で、常識に裏打ちされた人々の賢明さを評価した。「常民」の精神を受け継ぐのが今の日本のネット住民なのである。
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