草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

革命のために独裁を正当化する共産党と民主主義は相反する!

2016年08月14日 | 思想家

今の日本共産党がやっていることは、プロパガンダによる安倍政権批判に終始し、政治的なヘゲモニーを握ろうとしているだけだ。シールズなる民青の別動隊にしても、それこそ70年安保の頃からの歌って踊っての延長でしかない。1989年にベルリンの壁が崩壊して以降の、世界の流れとはまったく無縁で、党内民主主義はまったく機能していない。代々木官僚による上からのトップダウンが全てなのである▼科学哲学者の佐々木力は、日本で数少ないトロッキイの研究家である。佐々木は『生きているトロッキイ』を1996年に出版した。そこではトロッキイの業績に触れ、スターリン主義という牢固たるイデオロギーを問題にした。そして佐々木が訴えたかったのは「抑圧された階級の先頭に立って、かつ階級内民主主義を擁護して闘う思想」ではなかったかと思う。東北大宇で学んでいたときにトロッキイに共鳴した彼は、高卒の労働者からその言葉を教えられたという▼あえてその言葉を持ち出したのは、スターリン主義には民主主義がないとの理解があるからだろう。佐々木はまだ共産主義を捨てきれないようだが、それは無いものねだりでしかない。都知事選をめぐる日本共産党の一方的な押し付けに対して、共闘した勢力から批判の声が出ている。しかし、いくらトロッキイを引っ張り出しても、共産主義にとっては「階級内民主主義を擁護する」というのは絵空事でしかない。それを真摯に受け止めることから新たな変革の思想を培うべきなのである。

 

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大東亜戦争でどの国も真に勝利を得たものはなかった!

2016年08月14日 | 歴史

大東亜戦争の勝利者はアメリカなどの連合国であったが、本当にそうだったのだろうか。日本を徹底的に破壊することで溜飲を下げただけではなかったか。平泉澄は『物語日本史』において「どの国も真の勝利を得たものはなく、真の幸福はどこにもなかったといってよいだろう」と書いている。その理由として支那大陸が中国共産党に支配されるようになったことや、ソ連の軍事的拡張にアメリカが手を貸した点を指摘した▼アメリカが操った蒋介石の国民党は、日本が降伏したわずか4年で支那大陸を追われることとなり、台湾に逃込んだのだった。アジアにおける日本の軍事的な力を一掃したために、直接アメリカは共産主義の勢力と戦う羽目になった。朝鮮戦争で5万人、ベトナム戦争で5万7千人が戦死したのである。それに対して日本は、敗れたとはいえ、戦争の目的であった東亜の解放が実現された。インド、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、バングラデッシュなどの独立は、平泉も力説しているように、大東亜戦争なくしては考えられない。アジアにとどまらず、アフリカでも次々とヨーロッパの植民地が独立を達成するきっかけともなった▼明日は我が国にとって71回目の終戦記念日である。ビスマルクの言葉に「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というのがある。日本とアメリカとの同盟関係の強化がお互いのプラスになることを歴史は教えてくれており、かつての過ちを繰り返すべきではないだろう。

 

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