選挙に勝ちたいがために野合したのに、このままでは惨敗になりかねない。そこで慌てているのが民進党の執行部ではないだろうか。岡田代表への風当たりが強くなるのは当然である。水と油の共産党と手を組んだのは、数合わせをすれば勝算があるとの目論見があったからだろう▼今回の参議院選挙の定数一の地方区では、予想したような効果は上がっておらず、自民党候補よりも優位に立っているのは三つくらいしかないようだ。それでも懲りずに安住国対委員長のように、共産党との連立政権構想に意欲を示すのは、立候補者からすれば迷惑この上ないことだろう▼もはや政権交代可能な政治ではなく、劣化した民進党は、共産党の政策にどんどん近づいているだけなのである。代々木官僚が指導する共産党は、路線の転換にあたっても民主的な手続きは抜きである。ある日突然、昨日の主張と異なることを口にするのである。上意下達がそこまで徹底しているのだ▼そんなところと一緒に選挙をしようというのだから、岡田代表は一体何を考えているのだろう。もう少しで結果が明らかになる。大義なき打算は簡単に潰えてしまうのである。岡田代表はもともとは自民党であった。政治改革騒動で自民党を飛び出したのである。政治的立場は一貫しておらず、その時々で意見がころころと変わってきた。危機の時代にあってはあまりにも危なっかしい。やっぱりここは安定感のある自民党に投票する方が無難なのである。
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