学校内でも高校生や教師に政治活動を認めれば、大混乱するのは明らかである。民進党の山尾志桜里政調会長は、個人的な見解としながらも、それを容認すべだと主張している。民進党は日教組を支持母体としており、教師の立場を利用して高校生を洗脳し、自分たちの選挙を有利にしたいのだろう。教える者は教わる者より優位に立っている。それを利用して、一方的なプロパガンダを教育現場に持ちこもうというのである。あまりにも浅はかではないだろうか▼ネット時代の倒来によって、今の若者は情報に精通している。教師が偏向教育を行えばすぐに反論するはずだ。マスコミがいい加減てあることも周知している。お花畑の新聞も読まなくなっている。戦後70年以上が経過し、日本は日本を取りもどしつつある。その中心が若者なのである。山尾政調会長は党利党略しか頭にないようだが、実際にそれをやれば、かえって自分たちが追い詰められるだけだろう。従順に教師に従っている優等生など、ほんの一握りでしかない。日本を貶めるような言説が通用すると思ったらば、とんでもない間違いなのである▼山尾志桜里政調会長の発言は、あまりにも場当たり的である。複数政党が競い合う民主国家においては、教育現場での政治的な中立性は絶対条件である。高山岩男は「教育に政治的中立なしと主張する立場は、理性否認の立場なのであるから、結局、教育の内や教壇の上でも、愛憎・好悪・依怙贔屓の感情的偏向は克服できずという立場に通じる」(『教育哲学』)と断言している。教師として不適格なのである。
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