かつては集団的自衛権を合憲と考えていたとか、色々なことがいわれるが、憲法学者の小林節は最初からずっこけていたのである。最近になって馬脚を現しただけだ。それを見抜いていたのが同じ憲法学者の小森義峰であった。小林は戦後民主主義の落とし子なのである▼小林は『憲法守って国滅ぶ』のなかで、国民主権に異常にこだわっている。それは明らかに日本の伝統や歴史を無視した見方にほかならない。自然法の原理を強調するあまり、小林は国民の決定を絶対視し、日本の国柄を無視している。生きている者の多数決が絶対であり、天皇と国民が一体となって歩んできた民族の過去などどうでもいいのだ。平気で天皇の存在に疑問を提出したこともある。その程度の憲法学者でしかないのである。変節したのではなく、もともとが駄目であったのだ▼憲法改正の急先鋒に一時期なったのは、世論の動向がそちらに向かうと思ったからだろう。自民党を出た小沢一郎と相性が合うのは、数が全てだという考え方で一致しているからだろう。大衆迎合主義なのである。今度は参議院選挙の全国区に立候補することになった。裏で小沢が糸を引いてるのは容易に想像がつく。やってみればいいのである。日本国民がどれだけ政治的に聡明であるかを思い知らされるはずだ。今まで国民主権がプラスとして機能してきたのは、日本人が右往左往する大衆ではなく、民族としての知恵が働いたからなのだから。
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