言っていることと、やっていることが違えば、批判されるのは当然だろう。それこそ九条教徒の巣窟であるピースボートの旅客船が、海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」に護衛してもらったというのだから、何をかいわんやである。ピースボートは海賊対策で自衛艦がアデン湾に派遣されるのに反対していたくせに、いざとなる助けを求めるしかないのである。日の丸を掲げた「ゆうぎり」に一体何人が手を振ったのだろうか。ピースボートとしてはノーコメントのようだが、乗船している人たちの本音を聞きたいものである▼芦部信喜の『憲法』を読んでいて驚くのは、あくまでも字句の解釈だけで、平和を守るには何をすべきかが触れられていないことだ。それは政治学の問題であり、憲法学者はわれ関せずなのである。理想を高く掲げている憲法に殉ずることが、国家的使命であるかのような書き方である。観念論の極みではないだろうか。九条一項で「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」と述べているのを絶対視している。身に危険が迫らないと駄目なのである▼あまりにも罰が悪いからだろうが、朝日や毎日、東京などは、間違ってもピースボートの旅客船が護衛艦「ゆうぎり」に守ってもらったことを報道しない。九条教徒は現実を直視しないし、聞く耳を持たないのである。日本を取り巻く環境は深刻になっているのに、どく吹く風であるのは宗教団体の特徴である。信じる者は救われると思っいるからだろう。
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