草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

嘘が嫌いな会田雄次が健在なら野田首相を痛罵したはずだ!

2012年10月22日 | 思想家

 野田佳彦首相は今は亡き会田雄次を尊敬しているのだとか。京都大学の名誉教授であった会田は、会津藩士の子孫を自称していただけあって、口先だけの人間を徹底的に批判した。祖父は会津藩の地侍で、尊皇熱に浮かされて脱藩をして京都に出たというのだから、特異な経歴の持ち主であった。有栖宮熾仁親王の馬廻役として仕えながら、東征で江戸までは行ったものの、それから先は躊躇してしまい、そそくさと京都に戻った。その後は小吏として人生を終えたのだった。嘘を吐けなかったから会津藩を離れたのであり、かつて王城の護衛者であった仲間を討つのはしのびなかったから、戦列を離れたのだ。時勢に媚びるのではなく、信念を貫いたのである。その孫である会田は、団塊の世代の卑怯な振る舞いを「日本の遺言」のなかで糾弾している。全国で学園紛争が吹き荒れた時代に、全共闘の集団が京都大学医学部の教授をつるしあげたことがあった。彼らは「中国のはだしの医師にならって山間僻地へ医療充実のため大挙おもむくだろう。10年、20年後、諸君らは、人民と共に生きる医者で溢れている日本の僻地の姿を見るはずだ」と高らかに宣言した。1969年のことである。その言葉とは裏腹に金儲けに奔走している団塊の世代を、会田は痛烈に皮肉ったのだった。団塊の世代よりは下ではあっても、野田首相がやっていることはまるっきり同じではないか。できもしないことを口にして、責任を取らずに居直る。会田が生きていられたらば、会津っぽの常として、面と向かって野田首相を痛罵したはずだ。


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仕分けした事業にまで復興予算を回した民主党のデタラメ!

2012年10月22日 | 政局

 どこまで民主党政権がデタラメかについて、ついに読売新聞まで書き出した。もはや野田佳彦首相は四面楚歌なのである。民主党の看板政策である事業仕訳で、縮小が決まったはずの独立行政法人にまで復興予算が回っていたのだ。愛知県東部の水路を作り直す事業に、2011年度と2012年度について26億7000万の予算が付けられていた。これについては事業仕訳で「用水路の維持管理は自治体や民間でも可能」との結論が出たほか、今年1月の閣議では「業務を外部に移管などし、大幅にスリム化する」と決定したはずなのに、おかまいなしである。すぐに民主党は「官僚ガー」と人のせいにするが、総選挙前にバラマキをして、少しでも支持者をつなぎ留めたかったのだろう。自民党が目玉政策にしようとしている国土強靭化計画を知って、その前に手を打とうとしたのだろう。自民党の場合は小手先ではなく、あくまでも東日本の復興と国土強靭化計画がセットなわけだから、取り組み方が違う。「コンクリートから人へ」とぶち上げておきながら、当選がおぼつかなくなれば、今度は「人からコンクリート」なのである。しかし、野田首相をヨイショしていた読売新聞にまでソッポを向かれては、民主党政権の前途は絶望的ではなかろうか。あと少し離党者が出れば不信任案が通る公算が強まっており、「嘘吐きは民主党の始まり」という言葉が流布された時点で、もうすでに終わっているのである。


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