草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

新島八重がクリスチャンになったのは敗者であったからだ!

2012年10月19日 | 歴史

 来年のNHKの大河ドラマ「八重の桜」で新島八重が主人公となるというので、会津のどこの本屋でもコーナーが設けられているが、ジャンヌダルクだとかハンサムウーマンとかの言葉が躍っているだけで、読み応えがある新刊書は一冊もない。20冊近く買ってパラパラめくってみたが、原稿用紙40枚程度ですむ伝記を、関係のないことを加えたり、勝手に解釈したりで、無理に水ぶくれさせている。それらの新刊書よりも、会津図書館で借りた内海健寿著の『会津のキリスト教』(キリスト新聞社)の方が私には読み応えがあった。八重のことはわずかしか触れてはいないが、山路愛山の「精神的革命は多くは時代の陰影より出づ」との言葉を引用して、戊辰戦争後にクリスチャンになった会津人のことを、真正面から論じていたからだ。精神革命の担い手としての敗者に目を向けることで、クリスチャンとしての八重の信仰心についても、一味違った見方ができるのではないかと思う。住む場所も奪われ、流浪の民となったかつての会津人は、勝者とは異質なもう一つの世界を築いたのだった。八重を題材にした新刊書が物足りないのは、そこにまで踏み込んでいないからだろう。親しみやすい物語をつくりあげていく。それにばかり気を取られて、大事なものを見失っているのではないか。会津は戊辰戦争で敗れ満身創痍になったとはいえ、勝者にはおよびもつかない精神世界を切り拓いたのである。


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野党からも逃げ国民からも逃げる民主党政権を嗤う!

2012年10月19日 | 政局

 いくら民主党政権をヨイショしようとしても、もはやマスコミもかばいきれないようで、次々とぼろが出てくる。嗤ってしまったのは、田中慶秋法務大臣が参議院の決算委員会を欠席したことだ。毎日新聞によると、出席要求を正当化するために、招請を受けていない会合にも顔を出したそうだから、民主党得意の逃げの一手ではないか。これでは弁護のしようもないものだ。さらに、その委員会自体も、民主党のお粗末さを披露する場になった。こちらは産経新聞が伝えているが、最初の質問者である蓪舫元行政刷新担当相が遅刻したり、枝野幸男経済産業相が激昂したりで、はちゃめちゃであった。蓪舫にいたっては、与党である自分たちの責任を棚に上げて、復興予算の対象を広げたのを自民党と公明党のせいにしていた。政権与党であるにもかかわらず、得意の「自民ガー公明ガー」で逃げ切ろうというのだから、姑息そのものである。ここまで政治が漂流してしまっては、国民の審判を仰ぐのが筋であるが、今日夕方に予定されている民自公の三党首の会談で、野田佳彦首相が解散・総選挙の約束をするかとなると、これまた微妙な情勢である。総選挙に突入すれば、民主党の惨敗は確実である。それを承知で突っ込む勇気はないだろうから、いつもの通りの引き延ばしを策するのだろう。野党からも逃げ、国民からも逃げるのだから、逃げることしか頭にないのが民主党政権なのである。


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