草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

祖国への愛着があれば必ず美しい日本は再建できる!

2012年10月11日 | 思想家

 何気なく立ち寄った会津若松市のブックオフに林房雄の『西郷隆盛』が並んでいた。戦後の早い時期に書かれたもので、端本ではあったが買い求めた。そしてぺらぺらとめくっていると、「日本よ、美しくあれ」(『あとがき』にかえて)という一文が目にとまった。昭和27年生まれの私にとって、焦土なった日本というのは、そこに身を置いたわけではなく、あくまでも歴史上の出来事である。それだけに新鮮であった。昭和21年7月のある日、林が東京に出ようと横須賀線に乗ると、たまたまシャムからの復員列車であった。林は向かい合った若い兵士に頭を下げ、「御苦労様でした」と声をかけたのだった。敗残兵の常として、ほころびの目立つ服にわずかな荷物を持っただけのその若い兵士は、一瞬いぶかしげな顔をしたが、もう一度「御苦労さまでした」と言うと、はっとなって不動の姿勢をとり、「ありがとうございます」と羞ずかしげに応えたのである。廃墟と化した祖国について、どんな思いを抱いているのか林は気になってならなかったが、その若い兵士の口から出たのは、屈託がない言葉であった。「いや、自分は嬉しいのです。日本に帰ったことが嬉しいのです。日本はいいですよ。本当にいいですよ。自分は食わなくても、着なくてもいいです。日本で暮らせることが嬉しいのです」。いかにどん底であっても、かつての日本人には祖国への愛着があった。だからこそ、日本は不死鳥のごとく復活したのだ。日本人に祖国への愛着があれば、どんな危機でも乗り越えられるのである。


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次々と火の手が上がって陥落寸前の民主党政権を嗤う!

2012年10月11日 | 政局

 いくらマスコミがかばってもかばいきれないのが今の民主党政権である。国会を開くと復興予算の流用が取り上げられるし、田中慶秋法務大臣のスキャンダルが表沙汰になる。それに怯えてしまって開会をする気などまったくないのである。民主、自民とも新たな党首が誕生したにもかかわらず、党首会談すら行われていない。「近いうちに解散します」と野田佳彦首相が言っていたのを、安倍晋三総裁から追及されるのを恐れて、そんなあたりまえのことすらためらってしまうのである。にもかかわらず、体面を取り繕うことには余念がなく、「政党交付金の申請見送り」を発表したりで、マスコミを通じての情報操作を行っているが、今の段階で申請しなくても、12月まで出せばすむことで、あくまでも目くらましに過ぎない。野田首相が一度約束した言葉を実行に移せば、自民党を始めとした野党は、公債発行特例法案の審議に応じることにしている。駄々をこねているのは民主党の方なのである。法の番人であるべき田中法務大臣が暴力団幹部の息子の仲人を務め、謝礼まで受け取っていたというのだから、民主党政権ならではのお粗末である。国を挙げて暴力団を追放しようとしているときに、よりによって法務大臣が暴力団交友者では、示しがつかないにもほどがある。今の民主党政権を見ていると、次々と火の手が上がって陥落寸前である。国民の審判を受けて潔く玉砕する気もないようだから、民主党は消滅するしかないのだろう。


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